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キュートな22歳リー、2階級制覇でスター街道歩む

2/12(火) 13:17配信

日刊スポーツ

3月31日、日本で初開催される格闘技興行ONEチャンピオンシップで、キュートな22歳の女子王者が2階級同時制覇を狙っている。ONE女子アトム級王者アンジェラ・リー(シンガポール)が王座を保持したまま、1階級上の王座、女子ストロー級王者ション・ジンナン(31=中国)に挑む。両親がテコンドーなど格闘技をしていた影響で幼少時代からグラップリング、柔術、テコンドー、柔道、レスリング、キックボクシングと学んでいたという生まれながらのファイターだ。

プロ戦績9戦全勝、19歳でONEアトム級王座を獲得している。輝かしいファイト戦績とは対照的に、普段はスイーツ好きな女子。「戦っている時は真剣な表情になってしまうので、普段はスマイルを意識しています」。米総合格闘技UFCではロンダ・ラウジー(現WWEロウ女子王者)が初代バンタム級王者として人気を博し、映画出演など女優としても活躍していた姿にも刺激を受けている。「タレント活動にも、すごく興味があります。将来的にスーパーヒロイン系の役柄で出演できたらうれしいです。日本で試合することで、日本からそんなオファーが来たらいいなと思いますね」と期待感を口にした。

パンクラチオンの世界選手権出場のため、16歳の時はギリシャ、17歳でクロアチアに遠征した。スイーツや旅行が趣味で「世界各国に行くことができて、世界のフードも味わえる。この時、格闘技は天職だと考えました」とプロファイターを志した。1年間だけサッカーのGKを務めたスポーツ歴はあるものの「まったく上達しなかったのです。格闘技向きなのが分かりました。家族やコーチを残念がらせたくなくて試合が怖いと思うことはあっても、対戦相手を怖いと思ったことはないですし」と自信に満ちた表情を浮かべた。

17年11月に拠点の米ハワイで自動車運転中に交通事故に見舞われた。奇跡的に大けがはせず、すぐに退院できたことを契機に「すべてを当たり前と思わず、感謝すること」を再認識したという。今回の2階級制覇挑戦の舞台も故障が原因で昨年11月に中止となっていた。「ONEが完治するまで待つと言ってくれて。今回、日本で同じカードが組まれて運命的なものを感じます。日本で2階級同時制覇をしたいと思います」。

3月の王座戦後は1週間ほど日本に滞在予定。「桜の季節と聞いていて楽しみ。日本の観光地やスイーツが本当に楽しみ。でも今は2階級制覇に集中しています」と隙をみせない22歳のリー。王者対決は両国で注目されるカードの1つ。日本で2階級制覇を成し遂げれば、スター街道へのスピードが加速しそうだ。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける男たち」)

◆アンジェラ・リー 1996年7月8日、カナダ・バンクーバー生まれ。テコンドーなどをたしなむ両親の影響で、3歳から格闘技を開始。2度世界パンクラチオン王者に。15年5月にONEチャンピオンシップ27大会でプロデビュー。父の生まれ故郷シンガポールを拠点とするイボルブ・ファイト・チームに加入。16年5月、ONE女子アトム級王座決定戦で山口芽生を下し、19歳で王者に就いた。プロ戦績9勝無敗。米ハワイが生活拠点。弟クリスチャン・リーも格闘家として活躍。家族は両親と弟2人と妹。犬のピットブルがペット。163センチ、52キロ。

最終更新:2/13(水) 23:31
日刊スポーツ

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