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千葉大学が「自費留学」を必修に 国立大学なのに留学費用が出せないと卒業できない?

2/13(水) 18:30配信

THE PAGE

2020年度以降、すべての入学生が対象

 国立の千葉大学が、全学生を対象に、留学を必修にすると発表したことが話題となっています。グローバル時代にふさわしいと評価する声がある一方、国立大学において、費用のかかる留学を必修化することについては批判的な意見も出ているようです。

 千葉大学ではこれまでグローバル人材を育成するため、積極的に他国の大学と学生交流協定を結んできました。今後はこうしたネットワークを生かし、2020年度以降の入学生から留学を必修とします。学部生については最長2カ月程度の留学が想定されており、本人の意向に合わせて、語学留学、異文化学習、専門研究まで幅広いプログラムを準備します。大学院生については、自身の専門分野を中心にプログラム作成についても自主的に行うことを求めていきます。

 同大学には学部生1万人、大学院生が3500人ほど在籍していますが、文系・理系を問わず、すべての学生に対して留学を必修とするのは、国立大学としては初の取り組みになります。

 これからの時代においてはグローバルな環境で学ぶことが非常に重要となりますから、留学を重視するという同大学の方向性は時代の流れに沿ったものといってよいでしょう。異なる文化圏の生活を実体験することによって、視野が大きく広がる効果が得られるのはほぼ間違いありません。

学生に重くのしかかる負担 留学費用に加え、授業料の値上げも

 しかしながら留学を必修化するということについては、賛否両論があるようです。最大の問題はやはり費用の面です。同大学では留学にかかる費用(渡航費、滞在費、保険料)などはすべて学生が負担するとしています。場合によっては、留学奨学金の給付なども検討しているそうですが、経済的に苦しい学生にとっては、費用の捻出は大きな課題となりそうです。

 しかも同大学は全員留学体制を実現するため、授業料の値上げなども検討しているということで、学生の負担はさらに多くなる可能性もあります。

 このほか、具体的な成果について疑問視する声もあります。学部生の場合、最長2カ月ということですが、さらに短い留学期間の場合、ほとんど旅行と変わらない水準になってしまいます。ここまで短い期間では、本当の意味でのグローバル教育は難しいですから、学生の経歴としてどれほどのプラスになるのかは何とも言えません。

 かつて国立大学は、成績優秀であれば家庭の経済状況に関わらず進学できる学校でした。しかし、こうした取り組みが増えてくると、国立大学の位置付けも変わってくるかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/13(水) 18:30
THE PAGE

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