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花粉症対策、注意点は? 衣服への付着、外干し…きめ細かく工夫

2/14(木) 7:07配信

産経新聞

 花粉症に悩む人にとって、つらい季節がやってきた。今年は例年より飛散量が多いと予想されている。花粉によるさまざまな症状を悪化させないためには、日常生活を送る上での工夫が大切だ。衣服のケアや住居内の対策などのポイントを専門家に聞いた。(油原聡子)

 ◆静電気に注意

 気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市美浜区)によると、今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全国的に平年並みか平年より多い予想となっている。

 「衣類の花粉対策は大切。外出時に洋服に付着して、家の中に持ち込まれる花粉は多いんですよ」

 こう話すのは、生活用品メーカー「ライオン」(東京都墨田区)のお洗濯マイスター、大貫和泉さんだ。

 同社の調査では、1時間の換気で窓から侵入する花粉の量に比べ、ウールのセーターやポリエステルのフリースに付着した花粉量はおよそ6倍だったという実験結果があるという。

 「花粉の付着量は、生地の素材によって違ってきます」と大貫さん。トレンチコートやジャンパーなど、凹凸が少ない生地でできた衣類は花粉が付着しづらく、ウールやコーデュロイなど毛羽や凹凸がある生地は付着しやすいという。

 花粉を引き寄せる静電気も、生地への付着量に影響する。対策として手軽なのが、静電気防止スプレーだ。かばんとこすれる部分のほか、スカートやコートのすそは裏地部分へのスプレーも忘れずに。また、洗濯時に静電気防止効果のある柔軟剤を使用しても良いという。

 ◆ピーク時は避けて

 花粉の時期の悩みで多いのが、洗濯物の外干しだ。

 大貫さんは「花粉は乾いた衣類よりも湿った衣類に多く付着します」とアドバイスする。外干しを5時間した状態で比較したところ、湿ったシーツは乾燥したシーツに比べて2倍の量の花粉が付着した。

 花粉の飛散量は1日の中でも変化するため、干し始めは飛散のピーク時間帯を避けたほうが良い。例えば、首都圏の都市部では午前11時~午後3時頃と日没頃にピークが来るとの調査結果がある。「早朝から干せば、ピークの時間帯には乾いています」と大貫さん。洗濯物を取り込むときには十分に振り払おう。

 住まいには花粉を持ち込まないようにするのが基本の対策。しかし、換気や帰宅時などには、どうしても入り込んでしまう。

 ◆舞い上がらせない

 清掃関連サービスを展開する「ダスキン」(大阪府吹田市)の広報、古屋洋さんは「花粉は空気中に浮遊すると吸い込む恐れも。掃除では舞い上げないことがポイントです」と話す。

 重点的に掃除する場所は、玄関と居室の窓から1メートル以内だ。同社で室内の花粉量を測定したところ、窓から30センチ付近ではベランダと同じ量の花粉が入り込んでいたが、1メートル奥になると急激に量が少なくなった。

 古屋さんは「花粉の掃除には、モップや床用のワイパーがおすすめ」と提案する。掃除機は排気口があるため、花粉を舞い上げる可能性があるからだ。

 ただ、ラグやカーペットなど掃除機でないと清掃が難しいものもある。その場合は、1平方メートルあたり20秒ほど時間をかけて掃除機で吸う。「パイルとパイルの奥底にゴミや花粉が落ちています。ゆっくりかけないと、すくい上げられません」と古屋さん。

 水拭きは、モップなどで花粉を取り除いてからが効果的。最初に水拭きをしても、拭き残すことが多いという。

 ■1時間ごとの飛散予報も

 花粉の飛散量は、地域や天候、時間帯によって変化する。自分が住んでいる地域の飛散量の変化を把握することが大切だ。

 ウェザーニューズは天気情報アプリ「ウェザーニュースタッチ」で、花粉情報を提供している。全国約1000カ所ある独自の花粉観測網を生かし、地域ごとに1時間ごとの花粉飛散予報を掲載。大量飛散情報などを知らせるアラーム機能も備えた。外出や洗濯の判断に使えそうだ。

 日本気象協会が運営する天気予報サイト「tenki.jp(てんきじぇーぴー)」では、全国の花粉飛散情報を市区町村別に掲載している。1週間分の予測が一覧できる。

最終更新:2/14(木) 7:07
産経新聞

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