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チョコを食べると恋をする? フェニルエチルアミンは本当に効果があるのか

2/14(木) 6:30配信

THE PAGE

フェニルエチルアミンを食べると恋をする?

 仮に、PEAがトキメキに関わる成分だったとして、それを含むチョコレートを食べることでヒトは恋をした気分になれるのでしょうか?

 実は、私たち人間がPEAを口から摂取した場合、仮に一度に1000ミリグラム摂取したとしても、24時間以内に50%以上が尿として排出されてしまうとのこと(※9)。

 チョコレートの中には、重さにして約0.0006%のPEAが含まれている(※10)ので、1000ミリグラム摂取しようと思ったら、スーパーに売っている板チョコ(50グラム)を一度に3000枚以上も食べなくてはなりません。しかも、それだけ食べられたとしても、24時間で半分が排出されてしまうのですから、悲しいものです。ちなみにラットにPEAを注射すると興奮状態になるという実験結果がありますが、ラットを興奮させるのに必要な量のPEAをヒトに投与するには2000~3000ミリグラムは必要になる計算(※10)だそうです。ということは、板チョコに換算すると3000枚の2倍、3倍は食べる必要があります。

 加えて、私たちの脳には「血液脳関門」という仕組みが備わっています。これは、血液中に含まれている有害な成分などが、簡単には脳内に入ってこないようにしているバリアのようなものです。このバリアによって、チョコレートなどの食べ物の成分が脳に影響を与えることは基本的には難しいといわれています。アミノ酸の一種であるトリプトファンのように一部の食品成分については脳機能に影響を与えるということも確認されつつあります(※11)が、PEAについてはまだ確かめられていませんし、ヒトではすぐに代謝されてしまうので、脳機能に直接影響を与えることは難しいかと思います。

 ここまでをまとめると、仮にPEAが恋愛に関係する物質だったとして、「私たちが現実的に食べられるチョコレートの量に含まれる程度のPEA量では、恋への効果は期待できない」といったところでしょうか。

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最終更新:2/14(木) 6:30
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