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ついに“不適切動画”による風評被害も!責任の所在は動画投稿者ではなく拡散者!?

2/14(木) 20:34配信

FNN PRIME

近頃、次々と投稿されている“不適切動画”。

これは、12日に投稿された、新たな動画だ。
セブン-イレブンの店内で、アルバイトの男性店員がトングでもう一人の店員におでんを食べさせると、熱がって吐き出した。口から出たおでんは、鍋の中へと落ちていった…。

【画像】不適切行動の数々

アルバイト店員による不適切動画の投稿・拡散が続いているが、いま企業を悩ませているのは、アルバイト店員だけではない。

客による“不適切動画”の投稿

この女性客は、他の客も利用する焼肉のタレが入った入れ物に直接口をつけ、口に含んだタレを網に吐き出すという、信じがたい行為に出たのだ。
それだけにとどまらず、酒を肉が置いてあった網に流し込んだり、思い切り乾杯をしてジョッキを割るシーンも…。

この様子が投稿されると、すぐに猛烈な勢いで拡散され、大炎上となった。

だが今回、その「拡散のされ方」が思いもよらない、新たな問題を生んでいた。動画が拡散された時のコメントを見ると…

動画の背景などから、そう思い込んだのだろうか。ほぼすべての投稿に、この迷惑行為が焼肉チェーン店「すたみな太郎」で起きたこと、と書かれていた。
しかし、実際は全く別の店で起きていたことが判明!情報はデマだったのだが、「間違えた」では済まされない事態が起こっているという…。

「直撃LIVEグッディ!」の取材に「すたみな太郎」を運営する、江戸一の都村毅社長が答えてくれた。

都村毅社長:
どの店舗でこれが起こったのか教えてくれと。こういうことが行われる店舗であれば行きたくないと。


動画とコメントを見て「すたみな太郎」で起きたことだと勘違いした人たちから、いわれのない批判にさらされ始めたそう。その結果…


都村社長:
この3連休は我々にとって、「かきいれ時」なんですね。そこで(動画が)流れてしまっているので、5~10%くらいは…もっと売れるはずだったのになと思っています。

炎上後、全体の売り上げが通常の3連休と比べて10%ほど下がってしまったという。都村社長は、インタビューの最後をこう締めくくった。


都村社長:
(お客さまに)ふさわしくない行為が見られた時は即刻ご退出願います。ネットに拡散した方については名誉棄損だとかでしょうか、今後の対応策を弁護士と相談はしております。


増え続ける、“不適切動画”の撮影・投稿。誤った情報を拡散している人たちの責任も、問われかねない事態となっている。

スタジオには、飲食店でスタッフとともに働きながらコンサルティングも行っている飲食店コンサルタントの白岩大樹さんをお迎えし、今回の件について解説していただいた。

安藤優子:
セブン‐イレブンの動画について、口に入れて遊んでいるような表現になってますけど、遊ぶというレベルを超えてますよね…。なぜこんなに“不適切動画”の投稿が相次ぐのでしょうか?

白岩大樹氏(飲食店コンサルタント):
アルバイトがこのような行為に及ぶのは、コミュニケーション不足が原因だと思います。会社や店長と、パートアルバイトのスタッフさんのコミュニケーション不足。

田村勇人弁護士:
お店の利益が自分の利益にもなるというか、一体感がないからこういうことをするということですか?

白岩氏:
背景には、人手不足があります。店長は、何か注意をしてやめられたら困るので、言えない。そんな中で、店長抜きのスタッフだけのグループLINEとかあるんですよ。スタッフさんだけでグループで盛り上がっちゃうと、悪乗りがエスカレートしていって、店長はグループにも入ってないのでそういうことに気付けない。

安藤:
店長がある意味監督責任を果たせないようなところでこういうことが行われてしまうということですね。

田村弁護士:
自分がやっていることは他人もやる可能性がありますよね。自分が動画撮って拡散したら、周りがマネして、回りまわって自分も他人が吐いたおでんを食べるかもしれないっていう想像力がないんですかね…。

木下康太郎フィールドキャスター:
“不適切動画”は、ついに風評被害にも及んでいます。焼肉店での動画がどのように広がっていったのか見てみましょう。

【炎上動画が拡散した経緯】
・今月8日に動画が投稿されると、動画を見た人たちがネット上で「お店はすたみな太郎か?」と推測
・動画がコピーされ、SNSや動画サイトに拡散。その際、動画のタイトルが「女さん すたみな太郎でコップ破壊!!」「すたみな太郎でマナー違反しまくる女!」など、「すたみな太郎」と断定したものに…
・まとめサイトなどに大々的に掲載され、大きく拡散された
⇒その後、誤報と判明


安藤:
推測がいつの間にか断定に変わっていったんですね。

田村弁護士:
悪いことをしている人を見つけて炎上させるのは、ある意味社会の防御方法としてあると思うんですけど、情報の正確性には気を付けなければいけませんね。特にツイッターなど気軽に発信できる場では井戸端会議をしているのではなく、全世界に向けて会話してるんだという意識を持たないといけません。

安藤:
白岩さんに聞きたかったんですけど、なぜこんな動画をSNS上にアップするんでしょうか?

白岩氏:
現場に入ってスタッフさんと接すると、やはり想像力が欠如してるなと感じます。こんな行為をすると結果こうなってしまうよというような展開を、こちらからきちんと教えてあげないと。悪意を持っているというよりは、仲間内でやっているノリで…それが当然エスカレートしているんですけど。お店側としてはその兆候に早めに気付いてストップをかけないといけないと思います。

木下:
実際に今回の動画が撮影され店舗は、このように話しています。

・実際に動画を撮影された店舗によると、動画撮影は今月7日の午後7時ごろ。
⇒今月10日に問い合わせがあり、事実を確認したという
・担当者は「(動画内容は)非常にひどい。うちとしても非常に困っています」と話している


木下:
「すたみな太郎」広報担当者の方は「ネットに拡散した人に対して名誉毀損等で訴える可能性がある」と話しています。責任の所在は、動画を投稿した人なのか、それとも拡散した人にあるのか…そういったところも、今後大きなテーマとなりそうです。

安藤:
さっきの焼肉屋さんの動画で、お店の方は傍若無人な振る舞いをしているお客さんに対して「出て行ってください」と言えないものなんですか?

白岩氏:
先ほどコミュニケーション不足とお伝えしましたが、スタッフが発見しても、それを店長に報告しなかったりするんです。


これには、スタジオ一同驚きの声をあげた。


克実:
でもたしかにお店側は、動画撮影から3日後に問い合わせがあって気付いたんですよね。あれだけジョッキが割れたりしてるのにそれに気づかないっていうのは、上にそういう報告が上がってないと思えますね。


過去には、アルバイトによる不適切な写真の投稿が炎上したことにより、閉店・破産をした店舗もあるという。


安藤:
お店を1軒失ったという事実はとても重いものですよね。

田村弁護士:
破産となるとお店だけじゃなくて、お店に材料を届けていた人とか、お店にお金を貸していた人とか、そういった人たちの借金もチャラになってしまうわけです。きちんと経営ができればその人たちもお金が返ってきて生活ができたのに…。連鎖破産だとか連鎖の損害も大きくなります。社会の責任を担う大人になる途中の子供たちがこんなに想像力がないというのは、教育に欠けている部分なんじゃないかなと思いますね。

安藤:
私が思うのは、自分たちはお店のことを担っている一人の人間なんだと自覚を持ってもらえるような扱いもするべきだと思うんですよ。ただのどうでもいいアルバイトじゃなくて、自分たちが一緒にお店を作っているんだと思えば、もうちょっとプライド持てるんじゃないですか。

白岩氏:
労働力として見るんじゃなくて、戦力として見て。パートアルバイトだからということではなくて、戦力として経営も教えていったり、自分のお店だと思えればいいですよね。


(「直撃LIVE!グッディ」2月14日放送分より)

(「直撃LIVE!グッディ」)

最終更新:2/14(木) 20:34
FNN PRIME

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