ここから本文です

AmazonのメッシュWi-Fiルーター「eero」買収が意味すること

2/17(日) 7:35配信

ITmedia PC USER

 米Amazon.comがメッシュWi-Fiルーターのメーカー、米eeroを買収しました。これで、スマートホーム事業でライバルのGoogleにあってAmazonにはなかった重要なピースが埋まります。

【画像】Amazonが買収した「eero」製品

 家庭内で「Amazon Echo」や「Google Home」のようなスマートスピーカーに話し掛けてスマート家電を操作するには、同じWi-Fiネットワークにつながっていないといけません。例えば、1階のキッチンにあるAmazon Echoに2階の子ども部屋のスマートブラインドを上げさせるとか、リビングのEcho Dotから玄関の鍵をロックするとか、広い家だと1つのルーターでカバーするのは困難です。

 そこで、メッシュWi-Fiルーターの出番となります。文字通り、Wi-Fiネットワークをメッシュ(網の目)状にはりめぐらすためのルーターです。複数購入して家の要所にセットし、1つの広いWi-Fiネットワークを手軽に作ることができます。

 今回Amazonが買収したeeroは、モデムに直接つなげる199ドルのメッシュWi-Fiルーター「eero」と、コンセントに直接差して無線中継するための149ドルの「eero Beacon」を販売しています。

 米Googleは2016年10月に「Google Home」と一緒にメッシュWi-Fiルーターの「Google Wifi」を発表、同年12月に1台129ドルで発売しました。日本でも1万5000円(税別)で販売しています。

 米国でのスマートスピーカーの発売はGoogleよりずっと早かったAmazonですが、スマートスピーカーを家庭内のどこでも使えるようにするための環境作りでは、後発なだけにGoogleが周到でした。

 Amazonはeeroの買収により「顧客がスマートホーム端末をより手軽に接続できるように支援」できるとしています。ちなみに買収の条件や金額は公表されていません。

 今回の買収についてシンプルに考えると、AmazonはこれでEchoを買おうとしている顧客に「広い家にお住まいならご一緒にeeroもいかがですか?」と勧めて、他社のルーターでつながらないトラブルなどを未然に防げる、ということになります。ユーザーとしても簡単にメッシュWi-Fiが構築できれば助かります。Amazon傘下になったことで、Google Wifi対抗のために値下げされるかもしれません。

 eeroのニック・ウィーバーCEOは「Amazonの一員になることで、家庭の未来を定義する(Amazonの)チームから学び、世界中のより多くの顧客にeeroの製品を提供できるようになることを楽しみにしている」と語っているので、当面はeeroブランドを存続させるようです。

1/2ページ

最終更新:2/17(日) 7:35
ITmedia PC USER

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事