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ラーメン「一蘭」、開発に20年「100%とんこつ不使用ラーメン」の狙いとは

2/17(日) 16:21配信

食品産業新聞社ニュースWEB

とんこつラーメンの一蘭が豚を使用しないラーメンを発売する――。そんなニュースが駆け巡ったのは昨年末で、早くも大きな話題となっている。

拡大する訪日外国人客への対応を図るため、同社は要望の多かった「100%とんこつ不使用ラーメン」専門店の出店に至った。開発プロジェクトメンバーの鶴巻英志氏は、「既存の『天然とんこつラーメン』に並ぶ、またはそれ以上の味を作ろうと試作を重ねた自信作。『一蘭』の新たな起爆剤として多くのインバウンド客を呼び込みたい」と強調する。2月28日の専門店オープンを目前に控え、同店への思いを語った。

〈「“天然とんこつラーメン”の味に並ぶまでは提供しない」決意で研究〉

――とんこつ不使用ラーメンの開発経緯と狙いを。

国内外79店舗を展開する「一蘭」は、1993年の創業以来、豚の骨100%から作るスープに自家製麺を使った「天然とんこつラーメン」一本のみを看板に運営してきた。

宗教上の理由から豚を口にすることができない人や、アレルギーなど諸事情によって豚が食べられない人から「一蘭のラーメンを食べたい」という声は、以前から多かった。年々増加する訪日外国人客もターゲットに含め開発したのが、豚とアルコールを一切使用しない「100%とんこつ不使用ラーメン」で、既存の「天然とんこつラーメン」の味に並ぶか、それ以上の味になるまでお客様には提供しないと決意し、研究に研究を重ねた。

スープは鶏をはじめ様々な食材を混ぜ合わせた一蘭独自のスープで、コクと深みのある味わいに仕上げた。これまで培ってきた技術を応用し、おいしいラーメンを作ることは簡単だが、こだわったのはとんこつを使用せず、いかに一蘭のとんこつラーメンの味に近づけるかで、開発に20年の歳月を要した自信作だ。

トッピングは、豚チャーシューの替わりに、牛バラを柔らかく煮込んだオリジナルの「牛弥郎(ぎゅうやろ)」を添えた。「牛弥郎」以外のトッピングは既存品と同様で、特製の辛み調味料「赤い秘伝のたれ」はアルコール不使用品を新たに開発した。スープ、トッピング、自家製麺など全ての食材を「天然とんこつラーメン」同様、当社工場(九州・横浜)で製造している。食材にこだわったことで価格は、既存品より290円高い税込み1180円。価格に見合う「価値」を感じて貰える商品に仕上がったと自負している。

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