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福井大学、教員確保へ「地域枠」検討 2021年度入試の新設目指す

2/17(日) 14:47配信

福井新聞ONLINE

 福井県全体に占める嶺南地域の小中学校数や学級数の割合に対し慢性的に不足している嶺南地域出身の教諭を増やそうと、福井大学が教育学部に嶺南地域枠の新設を検討していることが2月16日分かった。最短で2021年度入試での新設を目指している。

 福井市の福井大学文京キャンパスで同日開かれた国立大学の教員養成の方向性を考えるシンポジウムで、福井大学の松木健一・連合教職開発研究科長と敦賀市教委の上野弘教育長が説明した。

 説明によると、嶺南の小中学校数は過去5年間の平均で県全体の23%、学級数は20%だったのに対し、嶺南出身の教諭数は16%、新採用数も16%程度にとどまっており、嶺北出身の新採用教員が嶺南の学校に数年間勤務した後、嶺北に移る人事異動が定着している。嶺南は地域の伝統行事が盛んな上、小規模校が多く、ふるさと教育を進める上で地域をよく知る嶺南出身教員の確保が長年の課題となっている。

 嶺南2市4町の教育長が昨年12月、福井大学に嶺南地域枠の新設を要請。定員100人の福井大学教育学部に入学する嶺南出身者は嶺北出身者に比べて圧倒的に少ないことから福井大学も新設に前向きで、最短で19年度中に予告し、2年後の21年度入試で新設できるよう文部科学省と協議している。

 福井大学の嶺南枠新設の動きを受け、県教委も教員採用試験での嶺南枠新設の検討を始めた。シンポジウムに出席した片柳成彬・県教育政策課長が「教員の働き方改革も進め、教員を目指す高校生を増やしたい」と述べた。

 敦賀市教委の上野教育長は、教員採用を目指す非常勤講師や職員の試験合格に向け嶺南6市町が元校長らを講師に毎週開いている勉強会「嶺南教師塾」の取り組みも紹介し「質の高い教育に向け嶺南6市町で協力して対応したい」と話した。

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