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なぜ熱海に東京ドームが新リゾート? 「熱海ベイリゾート後楽園」の謎に迫る

2/18(月) 20:16配信

ハフポスト日本版

観光客をいかに呼び込むか。集客が全国の温泉地で課題となる中、今再び注目されている温泉地がある。静岡県熱海市だ。

株式会社東京ドームと傘下の東京ドーム・リゾートオペレーションズは2月18日、同市に複合型リゾート施設「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN(熱海ベイリゾート後楽園)」を3月28日にオープンすることを発表した。

東京ドームシティーが運営する人気のスパリゾート「Spa La Qua」で培ったノウハウを活かし、主に女性客に向けて熱海の新しい楽しみ方を提案していく。

いま、なぜ再び熱海なのか?

なぜ今回、熱海に注目したのか。ATAMI BAY RESORT KORAKUEN PR事務局の丸山敦子さんにその経緯を聞いた。

もともと、東京ドームでは熱海後楽園ホテルを運営しており、ホテル敷地内にありました遊園地も子供たちなどに人気でした。昔は熱海というと、1泊からの旅行が大半を占め、しかも家族旅行などが多かったんですが、時代とともに観光客数が徐々に落ち込んでいきました。やはり経済や景気なども影響したと思います

ただ、最近は都心から1時間ほどで行けるアクセスの良さもあってか、日帰り旅や女子旅が人気となり、熱海に対する旅行ニーズが変化してきています。そこに再び注目した形です

主なターゲットは20代から30代の女性を中心に、30代から40代の利用客も想定しているという。

「意外と熱海」で観光客数がV字回復

1980年代前半には200軒ほどあったホテルや旅館が、2015年度には110軒近くにまで減るなど、廃業が相次いだ熱海。

今、再び熱海が注目されていることを自治体はどう受け止めているのか?熱海市観光経済課・産業振興室の小林久紀さんはこう話す。

━━観光客数の現状、落ち込みの原因は?

観光客の推移としては、おおよその数で昭和44年は530万人、平成23年には246万人、平成31年300万人と、近年は一時期の落ち込みの時期を脱して回復してきています。

2011年の東日本大震災の前から観光客の数は減っていましたが、特に震災後は観光に対しての自粛ムードなどもあり、数字が伸びていかなかったというのが要因の一つだと思います

それに加えて、昭和40年から50年代は企業の社員旅行など、団体旅行の需要が多かったんです。ただ、それが徐々に減っていった。旅行形態が変わったことに、上手く対応できなかったというのがあります

そこで、熱海市では『意外と熱海』という観光プロモーションを実施し、ウェブサイトや動画によるプロモーションにも力を入れました。旅行会社とも提携したことで、女子旅で訪れる観光客の数が増えた印象があります

━━「意外と」とは、どういうことですか?

アンケートをしたところ、「意外とよかった」という声が多く寄せられました。「意外と」という意見を前向きに捉えて、季節ごとにまとめたページを制作するなど、これまで知られていなかった熱海の魅力を伝えるとともに、誰と訪れても楽しめる熱海を目指していきたいと思います

―――
景気後退などによる企業の社員旅行の減少とSNSで広がりを見せる女子旅の増加。このような、時代によって変化する旅行ニーズをどう満たすか。集客が伸び悩む温泉地は新たな需要に着目してみる価値がありそうだ。

小笠原 遥

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