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担い手は今も女性 アンペイドワークの延長に低賃金 平成の女性史(3)高齢者介護

2/20(水) 12:57配信

47NEWS

 流行のパンツルックやロングスカートでランウェイに現れたのはシニア女性たち。デザイナー仕立てのファッションで颯爽と歩く。満員の会場から歓声と拍手がわき起こった。

 1984年9月8、9の2日間、「高齢化社会をよくする女性の会」と神奈川県が共催した「フェスティバル・女性がつくる老後の文化」。江ノ島の県立婦人総合センターを舞台に、シンポジウムや座談会に料理教室やファッションショーまで組みあわせて、多角的に老人問題を考えようという催しで、全国から延べ3500人が参加した。 

 当時、50歳過ぎの女性のファッションは明らかに若者のそれとは異なっていたが、代表の樋口恵子さんらが披露したのは年齢不詳の服。あれから三十余年、今ではジーンズやダウンジャケットを娘と共有するシニアも少なくない。おしゃれだけでなく元気な高齢女性が増えた。

 だが、こと高齢者介護となると、するのもされるのも女性が多数派で、介護が女性問題であることは、30年前も今も変わっていない。女性の方が寿命が長いから、介護されるケースが多いのは必然としても、する側が女性に偏っているのは当然でも必然でもない。

 「高齢化社会をよくする女性の会」が発足したのは83年。それより5年前の78年の厚生白書が、老いた親と子の同居を「我が国の福祉における含み資産」と書いたのがきっかけだった。嫁に老親の世話をさせれば安上がりという発想で、この提言への怒りから女たちのネットワークが全国に広がった。

 介護・看護に関する初めての全国調査は、91年に総務庁統計局がまとめた「社会生活基本調査」だった。

 ふだん介護・看護をしている人は約357万人で、男性約112万人・約女性244万人と女性は男性の倍以上。このうち自宅で介護する人は257万人で72%を占める。中心は中年女性で、睡眠、仕事、余暇の時間が削られ、大きな負担になっている実態が明らかになった。専業主婦だけでなく、働きながら親の介護にあたっている女性も多い。

 家族の看病のために退職する人の多くが女性。早い退職は女性の無年金、低年金につながる。しかも1人暮らしの老人も多くが女性だ。家族介護の果てに、長い老いを貧しく生きることになる。ならば、介護の社会化を急ぐべきだが、むしろ、「模範嫁表彰」「孝行嫁さん顕彰条例」が増加する傾向にあった。

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最終更新:2/20(水) 21:42
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