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40歳すぎても歯医者が怖い!「歯科恐怖症」の男がたどりついた意外な解決策

2/20(水) 16:10配信

DANRO

「歯医者」という字を書くのもイヤなくらい、歯医者(歯科医院)が苦手です。筆者は、歯科医院の前を通ることはおろか、いわゆる虫歯菌が擬人化されたイラストですら怖いのです。それは、40歳を過ぎても変わりませんでした。

【画像】怖がりな筆者が撮影した野良猫たち

原因は、小学校に入る前、歯科治療で痛い思いをしたことでしょう。当時(30数年前)は「治療の痛みを和らげるための麻酔が痛い」という、幼心にも矛盾を感じる時代でした。いま思えば失礼な話ですが、通っていた歯科医院の先生が「鬼」に見えました。その先生がジョギングで自宅の前を駆け抜ける時間帯に、家を出ないようにしていたほどです。

それから小・中・高・大学時代と、全力で歯医者通いを避ける人生を送ってきました。(土井大輔)

成人してから出会った新しい治療法

20代なかばごろ、親知らずが原因で強烈な頭痛に見舞われました。このときはさすがに耐えきれず、歯科医院に飛び込みました。そこで、とにかく歯医者が怖いこと、歯のレントゲン写真を見ることすらできないこと、なんならいますぐ走って逃げたいとを訴えました。

すると先生は、こう言ったのです。「あなたは、歯科恐怖症でしょう」。そして、大学病院での治療を勧めてくれました。

紹介された大学病院では、診断の結果、点滴のように手の甲から心身を落ち着ける薬を注入してもらい、歯を治療することになりました。筆者の場合、この方法は効果的でした。眠っているあいだに治療が終わるという、まさに夢のような体験だったのです。

ただ、1回の治療に時間がかかりました。目が覚めたあと、数十分間の休憩をとる必要があるからです。会社を半休にする必要がありました。

また、先生が「少しずつ普通の治療ができるようがんばりましょうね」という雰囲気を漂わせてくることもあって、「今度はよほど派手な虫歯にならないと、お世話になれないな」と考えるようになり、定期検診をサボるようになってしまいました。

そして見つけた「キッズ向け」歯科医院

それから10年以上が過ぎ、筆者は41歳になっていました。図書館からの帰り道、ある建物で、内装工事が進められていることに気づきました。大きな窓に板張りの床、壁には黒板がかかっています。

「カフェでもできるのかな?」と貼り紙を読んでみると、「○○キッズデンタルクリニック」とあります。子供向けの歯科医院だったのです。貼り紙には、麻酔や沈痛のための「笑気ガス」が使えることが書いてあり、小さく「大人もどうぞ」と添えてありました。

数カ月後、歯が痛みだしたのを機に、思い切ってその歯科医院を予約しました。

筆者の持論として「歯医者に行く前、人は世界で一番優しくなれる」というものがあります。筆者自身も、予約の前日までに、率先して面倒な仕事を引き受けたり、後輩に声をかけたりして、歯科医院で「天罰」が当たらないよう努力しました。

そして当日。恐怖でよく眠れず、寝不足のままクリニックを訪れました。待合室には風船やクッションがあり、黒板にはかわいらしいキャラクターが描かれています。おもちゃが並んだ子供部屋のようなスペースまでありました。

ふと気づくと、順番を待っているのは、お子様連れのママばかりです。しかし筆者にとって、どれだけファンシーであろうと歯科医院は怖い場所。「恥ずかしい」とか「場違いだったかな」といった感情は生まれませんでした。

待っているあいだ、何度か逃げ出したくなりましたが、周りには3、4歳の「戦友」が多数いたこともあって、踏みとどまることができました。

名前を呼ばれ椅子に座ると、自分より10歳は若いであろう爽やかな男性の先生に、とにかく歯医者が怖いので、おっさんだけど診てもらいたい旨を伝えました。このとき先生が筆者の訴えに、笑うことなく話に耳を傾けてくれたことで、少し安心感をおぼえました。

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最終更新:2/20(水) 17:15
DANRO

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