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築地・豊洲市場 取扱量30年で半減 止まらぬ市場離れ、不漁も拍車

2/21(木) 18:00配信

みなと新聞

 東京都民の台所・豊洲市場の取扱量(移転前は築地市場)が直近30年で半減していることが分かった。流通の変化により市場を経由しない物流が確立したほか、国内の不漁により鮮魚の入荷が減ったことも拍車をかけている。

 2018年取扱量はサンマ、秋サケ、スルメイカなど主力魚種の品薄に引き続き苦戦し、2年連続で40万トン割れ。旧築地市場の年間取扱量は30年前、70万~80万トン台を維持していたが、平成初頭の1989年以降、減少傾向に。

 国内漁場に漁獲可能量(TAC)制度が導入された90年代からは減少が加速し、取扱量は70万トン以下に落ちこみ、2005年には60万トンを切った。直近の取扱量は17年が38万5000トン、18年が36万2757トンと2年連続で40万トン割れ。過去40年で最低を記録した。

 特に生鮮品の減少は深刻な状態だ。鮮魚(マグロ含む)の取扱量は70年代後半から15年までは15万~16万トン台で推移したが、16年に14万2800トン台に下落。17~18年はさらにそれを下回り、2年連続で14万トン以下となった。

 取扱量の減少により、水産物の単価は上昇。直近5年(14~18年)のキロ平均単価は1053円。40年前の水準と比べて3割高くなっている。

市場経由率50%台続く

 農水省の統計によると、国内流通水産物のうち市場を経由した割合を示す卸売市場経由率は80年代前半、80%台で推移。以降は市場を通さない物流が増え、経由率は低下。12~15年度は50%台前半の水準にとどまっている。冷凍魚、養殖魚の増加で長期保存や出荷量の調整が可能となり、市場を通さない流通が容易になったことなどが影響しているとみられる。

最終更新:2/21(木) 18:13
みなと新聞

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