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地方発のだしパックが人気 病院と共同開発も

2/21(木) 12:30配信

食品新聞

だしパックの市場が広がる中、病院と共同開発したり、大きく育った山陰のあごを使うなどした、地方発の商品が人気を集めている。

広島県福山市のカネソ22が16年、同市の大田記念病院とコラボし、管理栄養士監修の商品として発売したその名も「大田記念病院が考えただしパック」。かつお節、いわし煮干し、さば節、昆布、椎茸の5種類の国産原料を使用する。

今期も前年比120%のペースで拡大。豊田滋之社長は「本格的かつ簡便性の高いだしパックの市場は伸びている。この商品は素材のうま味を引きたてる工程などに手間をかけており、だし感と味への評価が高くリピーターも多い。『病院が考えた』というネーミングも安心感につながっている」と話す。関東・関西の量販店やオーガニック専門店などへ販路を広げている。10g×10袋入りで小売価格は税別500円。

この春には同じく福山市に本社を置く醤油メーカー、寺岡有機醸造がこのだしを使った「大田記念病院が考えただしつゆ」を商品化した。同院は予防医療の一環として食事療法に力を入れており、レシピ本を発刊するなどして塩分控えめの食生活を推奨している。新商品も通常の濃口醤油に比べ、塩分を4割カット。寺岡有機醸造では「だしを活用することで、塩分を使いすぎないようにした」と説明する。

大きく育った“あご”

だしの中で最近特に注目を集めるのが“あごだし”。鳥取県中部の琴浦町に本社を構えるヘイセイでは「あご入り鰹ふりだし」が成長を続けている。本業は建設業だが10年ほど前、食品業界に参入。町内の赤碕港で水揚げされるあごを利用した「あご入り鰹ふりだし」を看板商品に育てた。

あごの産地としては九州がよく知られるが、山陰に北上したあごは大きく育っており、練り物や煮付けにも使われ、だしにすると「うまみがたっぷり取れる」(同社)という。

主力の「あご入り鰹ふりだし」は枯れ鰹節をベースに利尻昆布、香信椎茸、鳥取産のあご節を加えただしパック。8g×10袋入りで小売価格は税別350円。30袋、50袋も揃える。昨年末には得意先や顧客の要望を受け、新たに「化学調味料不使用」タイプを発売した。「素材の使用量が多いため通常品よりも割高だが、好んで使われる方が多い」(同社)と期待する。8g×20袋入りで税別1千300円。

最終更新:2/21(木) 12:30
食品新聞

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