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「お辞儀ハンコ」日本にはびこる謎のビジネスマナー

2/23(土) 19:45配信

LIMO

信じられない(という人もいる)マナー

お辞儀ハンコ以外にも、特に若い方からすると「本当にそんなマナーが存在するのか」と耳を疑いたくなるようなマナーも数多く存在します。

たとえば、「乾杯でグラスを合わせる際は、上司のグラスよりも下から合わせなければならない」というマナー。自分が上司よりも「上」であってはならないという意識から派生したマナーだと推測されますが、「そんな些末な一瞬の出来事を気にとがめる神経がわからん」という意見もあります。

また、「メールの『CC欄』のアドレスの並び順は役職順でなければならない」というマナー。これは先ほどの「ハンコの向き」の趣旨と似たようなものでしょう。手紙から派生したマナーかもしれませんが、宛先ではなく「確認のため」にアドレスを入れているCC欄でそこまでの配慮は必要なのでしょうか。

また、「出先で出された茶菓子やお茶には手を付けない」というマナーもあるようです。「取引先での飲食は卑しい」という意識からだと思われますが、「先方にせっかく用意してもらったお茶やお菓子を捨てることになり、もったいない」という批判もあります。

やっているけどちょっと疑問なマナー

上に挙げた例は、実践している人はそこまで多くないかもしれません。しかし、日常的に行っているマナーも、あらためて見ると合理的とはいえません。

たとえば、宴会での「お酌文化」。「グラスを空にさせてはいけない」というマナーですが、自分のペースで飲みたい人は少なくありません。また、特に女性は「上司や男性社員にお酌しろ」と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、何かの会合に「軽装でお越しください」と招かれ、クールビズで赴くと、自分以外は上下スーツ姿の人しかいなかったという苦い経験をしたことはありませんか?  「人が集まる場でスーツ以外は失礼」という価値観があるのか、「服装自由」「軽装」「オフィスカジュアル」などの文言があってもスーツを着用する人は少なくありません。

最近のものでは「スマホでメモ代わりに写真を撮るのは失礼にあたるため、紙でメモを取る」というマナーもありますね。「自分の手で紙に書いたほうが頭に残る」というのは確かにありますが、写真のほうが合理的な場合もあるのに、「紙でメモを取る」という行為に執着しなくてもいいような気はします。

また、セキュリティの本質を理解せず、「鍵付き圧縮ファイルと解凍時のパスワードを別々のメールで送る」「USBメモリは危ないのでCDに焼いてデータを移す」といった風習を行っている会社も少なくありません。いずれの風習も、自分だけではなく相手も手間がかかる割には、セキュリティはそれほど上がらないといわれています。

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最終更新:3/8(金) 20:25
LIMO

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