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五輪を目指す医大生・広田有紀 異色“二足のわらじ”の素顔

2/23(土) 12:10配信

スポーツ報知

 陸上女子800メートルで20年東京五輪を目指す国立大医学部生がいる。広田有紀(23)=秋田大5年=は、昨年6月の日本選手権(山口)で2分4秒33の自己ベストをマークして4位。9月の日本学生対校選手権(川崎)では2位に入った。五輪出場権獲得への練習に加え、医師免許取得に向けて秋田大で勉強や実習に励む日々。異色の“二足のわらじ”を履く素顔に迫った。(取材・構成=細野 友司、カメラ=矢口 亨)

 日本のトップ、そして世界へ―。広田は18年の日本選手権で自己記録の2分4秒33を出して4位。日本学生対校選手権はレース最終盤まで優勝を争って2位に入った。18年アジア大会4位の北村夢(23)=エディオン=ら“3強”と勝負できる感覚は日増しに高まりつつある。

 「4年生の時(17年)は越えられない壁を感じて終わったけど、18年は日本選手権の時に『入り込めるかも』と感じた。4位という順番は、まだまだ行けるんじゃないかと考えています。日本選手権など大きな大会で3強を崩したい」

 新潟高2年時に岐阜国体少年の部で優勝したが、陸上は高校でひと区切りのつもりだった。医師を目指して高3夏からは受験勉強に没頭し、両立は考えもしなかった。だが、国体Vのキャリアを持つ新入生を陸上部が放っておくはずもなかった。

 「陸上部さんのツイッターが私をフォローしてくださって。入学式で勧誘されて、お昼ご飯を食べながら雰囲気を聞く機会がありました。健康増進ブロックといってジョギングするだけの部門もあるので、気楽な感じで楽しそうだなと思って入部を決めました」

 当初は伸び悩んだ。ただでさえ、受験勉強で半年以上のブランクがあった。秋田大は800メートル専門のコーチが不在で、練習メニュー作りにも困った。2年時の15年日本学生対校は2分10秒19で準決勝敗退。また全国で戦いたい―。自分から状況を打開しようとする姿勢が壁をこじ開けた。3年時の16年日本学生対校は2分6秒04で3位。4年時の17年日本選手権は2分5秒01で準優勝し、力を証明した。

 「東北大にいる高校時代の同級生に連絡をとって一緒に練習参加させてもらったり、SNSでは仙台大の方とつながって、練習の組み立て方を教えてもらったりしました。3年生で手応えをつかんで、4年生では初めてオーストラリアで海外の試合も経験できたのが大きかった。冬季の練習も一番頑張れていましたね」

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最終更新:2/23(土) 12:10
スポーツ報知

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