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西日本豪雨被災者が元気に、感謝の熱走 岡山・総社の吉備路マラソン

2/25(月) 9:10配信

山陽新聞デジタル

 岡山県総社市を発着点に24日開かれた「2019そうじゃ吉備路マラソン」。11回目となった今大会は、総社、倉敷市などに甚大な被害を及ぼした西日本豪雨からの復興支援を掲げた。被災者を含め全国から集まった2万1228人のランナーの元気な走りと、復興への思いを乗せた応援が一体となり、地域を盛り上げた。

【写真】2万1228人が力走した吉備路マラソン

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 大会には、被災した総社市昭和地区や倉敷市真備町地区からもランナーが出場。復興支援に対する感謝の気持ちを、力強い走りでアピールした。

 小田川近くの自宅が被災した須増隆仁さん(48)=倉敷市真備町地区=はフルマラソンを完走した。タイムは4時間19分30秒。「応援があれば持っている以上の力が出せると実感できた。感謝しながら走った」

 自宅だけでなく勤務先の吉備信用金庫真備支店(同所)も同時に被災し、後片付けや復興業務に追われた。シューズやウエアも流され、被災前に申し込んでいた昨年11月の「おかやまマラソン」も断念しかけたが、「あきらめたら負け。走ろう」。一念発起し練習を再開、無事完走を果たした。

 毎年出場していた地元の吉備路マラソンも参加を決め、時間を見つけては練習を重ねてきた。

 「マラソンも復興も同じ。立ち止まらなければ確実にゴールは近づく。一歩一歩、少しずつでもいい、前に進みたい」と思いを新たにした。

 総社市昭和地区を代表して、5キロの部に出場したのは浅沼弘さん(64)。37分45秒で走りきり「温かい応援をもらい元気が出た。楽しいレースだった」と笑顔を見せた。

 自宅は被害を免れたものの、民生委員として受け持つ作原地区は全世帯の6割近くが2階まで浸水するなど、大半が被害に遭った。被災直後は片付け、一段落してからは住民の心理的なケアやサポートに奔走。昭和地区復興委員会の代表として、住民の意見の取りまとめなどにも努める。

 「沿道の皆さんのパワーを地域に持ち帰り、あすからまた、一日も早く以前の昭和地区が取り戻せるよう頑張りたい」

最終更新:2/25(月) 9:10
山陽新聞デジタル

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