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【2】仮想通貨から紐解く、ブロックチェーンの仕組み - ユーザーが採掘し続けることで、ビットコインは価値を持つ

2/25(月) 16:04配信

SENSORS

「ブロックチェーンとエンターテイメントの可能性」をテーマに行われたSENSORSサロン。ゲストに迎えたのは、上野広伸氏(double jump.tokyo株式会社 代表取締役)と、伊藤佑介氏(博報堂DYホールディングス マーケティング・テクノロジー・センター 上席研究員)だ。

<対談の動画はこちら!>

全3回にわたってお届けする第2弾記事の前半では、「トークンエコノミー」をキーワードに展開されたトークの様子をお伝えする。仮想通貨を軸に生成されたコミュニティを「トークンエコノミー」と呼んでいるが、経済価値以外のトークンを軸に発生するコミュニティもあるのだと、伊藤氏は言う。さらに落合と齋藤からは、ブロックチェーンを活用した新たな取り組みの内容も明かされた。

後半は、上野氏が構想する「俺嫁プロジェクト」をもとに、ブロックチェーンゲームに注目した背景が語られた。「ブロックチェーンゲームは、新しい概念の遊びだ」と話す上野氏に対して、齋藤は「強固なコミュニティ生成ができるブロックチェーンは、熱狂的なファンが集うゲームと相性がいい」と、その思想に共感した。

ブロックチェーンによって生まれる「新時代のコミュニティ」の在り方を、伊藤氏と上野氏の話から、紐解いていく。

ビットコイン保有者たちは、運命共同体。価値で繋がるコミュニティ「トークンエコノミー」

黒田:次のキーワードは「トークンエコノミー」です。伊藤さん、ご解説をお願いします。

伊藤:「トークンエコノミー」とは、貨幣に変わる価値となる「トークン」で構築される経済圏のことです。
インターネットの登場以降、個人間での情報伝達が可能となりました。さらに個人のWebサイトや掲示板ができたことで、インターネット上には「共通の趣味を持った人たちの情報共有の場」として、さまざまなコミュニティが誕生しましたよね。そして今、「ブロックチェーン技術がさらに発展すれば、情報だけではなく“価値“を共有するコミュニティが生成できるのではないか」と言われているんですよ。それが「トークンエコノミー」の概念です。
たとえば、ビットコインを利用する人たちはみんなでその価値を高めあったり、相場が下落した時には一緒にリスクを負ったりする運命共同体のようなものです。このように、トークンによって生成されたコミュニティは「トークンコミュニティ」と呼ばれていま

黒田:経済価値以外の価値を持つトークンもあるのでしょうか?

伊藤:avexさんが昨年設立した子会社エンタメコインさんは、アーティストのファンの「応援量」をトークンにして、ファン同士のコミュニティを作ろうとしていますね。同じように、経済価値以外の価値があるトークンを作ろうとしている企業さんは、いくつかありますよ。

黒田:落合さん、齋藤さんはどんな時にブロックチェーンを使われているんですか?

落合:複数人で一つのデータベースを構築する際に、ブロックチェーンを活用することが多いですね。うちの研究員がブロックチェーンを使って三次元地図を作ろうとしていて、僕も一緒に論文を書きました。色々な人が360度カメラで撮影した画像を使って、三次元の地図を作るんです。ブロックチェーン上に画像データがあるので、同じ場所で撮影された写真があれば、自動的に最新の写真に更新されるんですよね。

齋藤:僕もまだ実現させられていないのですが、ブロックチェーンを使って「3D都市データ」を作りたいと考えています。さまざまな人が街中で撮影した写真から取得したGPSのタグを、ブロックチェーンで管理して、都市を3Dで再現するんです。ドローン撮影をする人、360度カメラで撮影する人、3Dスキャンをする人など色々な人がいますが、彼らがデータを提供しあって一つの価値を創造していくイメージですね。さらに、そのデータを誰かが購入すれば、新たな経済圏も生まれますよね。

落合:ブロックチェーンで写真を管理する場合、誰かが既存の写真をスクリーンショットしてアップしたとしても、ブロックチェーン上にデータがないから偽物だとすぐわかる。

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最終更新:2/25(月) 16:04
SENSORS

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