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建物の一部が“空中”に…!? ユニークな形状の「ホキ美術館」とは?

2/25(月) 12:14配信

TOKYO FM+

ラッパー・KEN THE 390とアーティスト・砂糖シヲリがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「TOKYO SOUNDS GOOD」。旬なアートの魅力を発信する「Art Good With artscape」のコーナーでは、美術情報満載のWebマガジン「artscape」編集部の水野雄太さんが登場。今回は、特徴的な建築の美術館を紹介してくれました。

◆緑に触れて、絵画も堪能できる!
水野さんが初めに紹介したのは、千葉県千葉市にある私設美術館・ホキ美術館です。東京駅から電車とバスで70分ほどで行くことができます。千葉市最大の公園・昭和の森に隣接しているので、これからの季節、散策を楽しめます。
ホキ美術館の建物は、弓のような2つの弧が交わって横たわったような形状をしていて、片方の弧に、空中に浮いているような突出部が30mほどあります。作品の展示方法もユニークで、LED照明を使用したり、額縁を吊るすレールやワイヤーを排すなど、じっくり作品と向き合うための工夫が随所に凝らされているそうです。
ホキ美術館は、日本で最初の写実絵画専門の美術館。写実絵画は、一見すると「写真のように超精密でリアルな絵画」のように思えますが、じつは作家によって「写実」に対する考え方や技法はそれぞれ異なります。専門の美術館だからこそ、「写実」の奥深い世界を体験することができます。

同館では現在、人をフィーチャーした企画展「人・ひと・人 - 人って面白い -」が開催中です。写実絵画は単に写真のような作風を目指すものではないので、作家それぞれのアプローチで表現された写実を楽しむことができる展覧会となっています。

<開催概要>
「人・ひと・人 - 人って面白い -」
会期:開催中~2019年5月12日(日)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~17:30(入館受付は17:00まで)
会場:ホキ美術館
〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15
お問合せ:042-205-1500

◆“建てられなかった”建築を観る
続いて紹介したのは、埼玉県・さいたま市にある埼玉県立近代美術館。東京駅からJR京浜東北線に乗って約40分、北浦和駅の近くにあります。設計をしたのは、東京・銀座にある中銀カプセルタワービルや、東京・六本木の国立新美術館などの設計で知られている建築家の黒川紀章さん。建物の外観は、コンクリートでできた格子状のファサードや曲がったガラスの壁面が印象的ですが、内部から見るとまた違った印象が楽しめるそうです。
同館は北浦和公園の敷地内にあり、園内にも美術作品が展示されています。館内には実際に座ることができるデザイナーズチェアが置かれ、建築のみならず設備も見どころです。

ここでは、「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」という展覧会が開催中。正式表記では“インポッシブル”に取り消し線が入っており、不可能に目を向けることで可能性の境界を問う、という意味を込めているそうです。同展は、アンビルト/未完の建築にフォーカスし、それらの図面や模型、ドローイングなどの関連資料を展示。建築されなかった建物に焦点を当てることで、実際に建っている建物や建築の可能性について考えるというコンセプトになっています。展示の目玉の1つには、白紙撤回されたことで話題になったザハ・ハディド氏の「新国立競技場」の模型があり、来年に向けてタイムリーな内容にもなっているとのことです。

<開催概要>
「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」
会期:開催中~2019年3月24日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
会場:埼玉県立近代美術館
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
お問合せ:048-824-0111


美術館の建築では、有名な建築家の方が設計していて、意匠が凝らされているケースが多くあります。紹介した2館に限らず、美術館を訪れる際は建物自体にも注目してみてはいかがでしょうか。

Ginza Sony Park内にあるartscape GINZAでは、ARコンテンツのエキシビション「AAAR Vol.1」が開催されています。
専用のアプリから、3組のアーティストによるARコンテンツをご覧いただけます。会期は2019年3月17日まで。

(TOKYO FM「TOKYO SOUNDS GOOD」2019年2月15日(金)放送より)

最終更新:2/25(月) 12:14
TOKYO FM+

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