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罵声を拍手へ。中日・又吉が誓うフル回転。新フォームで打者に立ち向かう

2/26(火) 10:12配信

CBCテレビ

「先発なら300、リリーフなら350です」

沖縄の強い日差しを浴びながら、又吉克樹は今年の目標をきっぱりと口にした。これまで5年間で282試合に登板。残り18試合で300試合、68試合で350試合に到達する。右腕はフル回転を誓った。

「1年間、1軍にいれば達成できると思います。そのためには結果を出し続けなければいけません」

去年は2度の2軍降格を味わった。40試合2勝5敗。防御率6.53。又吉で勝った記憶は少なく、又吉で負けた印象が強い。

「本当にチームに迷惑をかけました。何度もファンの期待を裏切りました」

心無い罵声も容赦なく飛んできた。「それは仕方ありません」と気丈に振舞うが、これでもかと深い傷口に塩を塗られた。

去年のキャンプではまった「落とし穴」

一昨年は大車輪の活躍だった。9試合に先発し、初完封も記録。50試合8勝3敗21ホールド。防御率2.13。無尽蔵のタフネスさを見せ付けた。さらなる飛躍を目指して臨んだ去年のキャンプ。実はここで思わぬ落とし穴にはまっていた。

「自分の形にこだわりすぎました」

もっと良い球。もっと良いフォーム。これはアスリートの本能。しかし、打者に向かうべきベクトルは常に自分だった。上下のバランス、腕の位置、リリースの感覚などフォームの微調整に明け暮れる毎日。ただ、試行錯誤すればするほど、納得できない。自然と球数は増える。やがて、体は悲鳴を上げた。

「シーズン序盤は左の臀部。終盤は右の広背筋。どちらも肉離れに近い状態でした」

不完全なコンディションで乗り切れるほどプロの世界は甘くない。それを痛感した又吉はまず体を万全にすることから着手。そして、秋季キャンプに臨んだ。

「バッターが嫌がる角度。バッターが嫌がる球を求めました」

矛先は敵。結果、プレートを踏む位置を1塁側から3塁側に変更。右打者は背中から、左打者は遠くから、右サイドハンドの鋭い球が飛び込んでくる。

「さらに右手の使い方を変えました。横からなので、今まではどうしてもアウトサイドイン。これをインサイドインにしました。極端に言うと、右肘をへそに付ける感覚。体の近くを腕が通ることでストレートが強くなり、制球も安定しました。そして、変化球も独特の軌道を描くようになったんです」

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最終更新:2/26(火) 10:12
CBCテレビ

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