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カプセルホテルの“常識”が変わる? 「ナインアワーズ」の考え方

2/27(水) 9:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 カプセルホテルが日本に初めて誕生したのは、1979年のことである。インベーダーゲームが流行ったり、『ドラえもん』が放送されたり、ウォークマンが登場したり。この年に、大阪で産声をあげたのである。

【画像】えっ、これがカプセルホテル? ナカを見る

 カプセルホテルをあまり利用しない人にとっては、閉鎖的な空間にハチの巣のような感じでベッドが並んでいて、そこで終電を逃したサラリーマンが泊まっている。昭和な雰囲気が漂っている、といったイメージをもっているかもしれないが、10年ほど前からユニークな施設が登場していることをご存じだろうか。

 宿泊費がビジネスホテル並みの高級感をウリにしているところや、女性も利用しやすいように館内をオシャレにしているところなどが増えてきた。そんな中で、汗を流して、眠って、身支度をする――。この3つの機能を追求するカプセルホテルが、数年前からじわじわ増えている。その名は「ナインアワーズ」(東京都千代田区)だ。

 ナインアワーズという名は、「1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)=9h(ナインアワーズ)」といった人間の基本行動から付けているが、施設の中はどうなっているのか。“カプセル”の中に入ったところ、とてもシンプルな印象を受けた。寝具と照明だけで、テレビなどは付いていない。男性フロアと女性フロアは分かれていて、エレベーターとシャワールームも別なので、受付以外でひょっこり出会うことはない。

 受付、廊下、ロッカー、トイレ、カプセルなど、全体的にスタイリッシュなデザインになっているので、「ははーん。このカプセルホテルも、オシャレ感をウリにしているね」と思われたかもしれないが、違う。「事業そのものをデザインした結果、いまの形になった」(担当者)という。

 事業そのものをデザインした? どういう意味か? その謎を解くために、ナインアワーズの創業者・油井啓祐さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

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