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恩師の言葉に背中押された 「ソプラニスタ」の岡本知高

2/27(水) 16:20配信

共同通信

 高音域が出る世界的にも少ない「ソプラニスタ」(男性ソプラノ)で、海外のオーケストラから高い評価を受けている岡本知高。4~5月に開くスペシャルコンサートを前に、歌手を志すきっかけとなった恩師の言葉や、歌への思いを語った。

 岡本が歌のレッスンを本格的に始めたのは、国立音楽大声楽科に入学後。自分の声が人より高いと「漠然とは」感じていたが、中学からサックス演奏に熱中し、将来は音楽教諭を目指していた。

 「それが高校の音楽の授業で合唱をする際、先生から『声が高いからソプラノを歌って』と言われた。今思えば背中を押してくれる一言でした」

 大学では、大きな体から紡ぎ出す繊細な歌声を「皆が面白がってくれて、仕事も入るようになった」。舞台にはえんび服ではなく布で作ったマントのような衣装で立った。

 「奇異の目が突き刺さったが、それが逆に心地よかった」。クラシックの世界の流儀に縛られず、歌う喜びを素直に表現する岡本の“原点”だ。

 「僕にとって歌は生活の中で誰かとおしゃべりする感覚。楽譜の指示通りのきれいなだけの歌は、うそになってしまう」

 マイクを通さずピアノ演奏だけで歌う今回のコンサートでも、アメージンググレイスや中島みゆきの「糸」など「自分の言葉で語れる」曲を選ぶという。「歌謡曲をオペラ調で歌うように聞こえるかもしれないが、僕にはジャンルは関係なく、その時の自分の人生を吐露する感じなんです」

最終更新:2/27(水) 16:31
共同通信

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