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「体罰は必要。うちは成果を上げ続けている」”戸塚ヨットスクール”戸塚宏校長、都条例案に異議

2/27(水) 19:40配信

AbemaTIMES

■乙武洋匡氏「親や教育者がどれだけ未熟で、自身を過信しているか」

 こうした戸塚氏の発言に対して、スタジオからは異論が相次いだ。

 NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」高祖常子理事は「昔は体罰が人を育てるというふうに思われていたかもしれないが、様々な調査や研究も進んでいるし、すでに世界で54か国が子どもへの体罰、暴力を禁止している。スウェーデンは世界で最初に子どもへの体罰、暴力を禁止した国(1979年)だが、それで子どもがやりたい放題になったかというと全くそうではない。同時期に禁止したフィンランド、ノルウェーはGDPも高く、自分たちで考えて行動するということも実現できている」と指摘する。

 「危ないこと、いけないことをしていた時に制するのは大事だと思う。しかししつけというのは自立のためのコミュニケーションであり、親による応援。Kさんは子どもが片付けないことに対して苛立ったということだが、叩いたことで片付け方がわかるようになっただろうか。威圧して怖がらせ、コントロールしていくことと、子どもが自分で考えて行動できるようになることとは全く違う」。

 教員経験もある、作家の乙武洋匡氏は「学校現場で教えている教員は教員免許を持っているわけだが、それでも“ここは体罰を使う場面だ““これがこの子たちの成長に寄与する“というふうに考えて体罰をしているのかといえば、私が教員をしていた3年の間に見ていた限りでは、やはりほとんどの親と同じように、つい感情的になり、“言うことを聞いてもらえなかった。効率的にこの授業を終わらせなければいけない、この行事を成功させなければならない“、そういった切迫感から手をあげてしまうということが多かったと思う」と話す。

 「私は体罰は正しくはないと思うし、万が一にも体罰を使わざるを得ない場面というのは、やはり教師の理性のもと使われるべきだと思う。しかし、それができている人間がほとんどいないというのが私の考えだ。私が一番後悔しているのは、忘れ物が一向に直らない子に、つい声を荒らげてしまうことがあった。後に発達センターで診てもらったら、そういう特性のある子どもだったということがわかった。そこから専門家のアドバイスを受けて指導したところ、劇的に改善した。“あんなに大きな声を出してしまった自分の指導は一体何だったんだ“と本当に反省した。つまり、彼女にとってはただの辛い経験であって、戸塚先生の言葉を借りるなら進歩には一切繋がらなかった。さらに私が体罰をしていれば、取り返しのつかないことになっていたかもしれない。体罰のありなしという議論の前に、親や教育者がどれだけ未熟で、自身を過信しているか、という現状も考えなければならない」。

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最終更新:2/27(水) 19:40
AbemaTIMES

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