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監督対談/上 智弁和歌山・中谷監督、市和歌山・半田監督 /和歌山

3/1(金) 14:17配信

センバツLIVE!

 ◇智弁和歌山・中谷監督、1点に執着し勝つ 市和歌山・半田監督、敗北糧に投手成長

 第91回選抜高校野球大会にそろって出場する智弁和歌山の中谷仁監督(39)と市和歌山の半田真一監督(38)。5年ぶりの県勢2校出場を果たした指揮官2人が、麻生幸次郎・毎日新聞和歌山支局長の司会で、現在のチーム状態や甲子園での戦い方について語り合った。2回にわたって紹介する。【構成=砂押健太、後藤奈緒】

 --昨秋の近畿地区大会から冬を越え、チームの現状を教えてください。

 中谷監督 対外試合が始まらないと判断は難しいが、内野手の佐藤樹(2年)や綾原創太(1年)、外野の定位置を争う硲祐二郎(2年)が実戦練習で結果を出しています。

 半田監督 投手陣が成長しています。近畿大会県予選決勝の智弁和歌山戦で悔しい思いをした柏山崇(2年)や、近畿大会準々決勝の龍谷大平安戦で投げた岩本真之介(1年)は、敗北が糧になっています。

 --投手陣が両チームとも豊富ですね。

 中谷監督 昨年のセンバツを経験した池田陽佑(2年)は、昨秋の時点では「期待」という重圧に耐える力が備わっていませんでした。しかし表情が変わり、エースの振る舞いになってきた。左腕の山本雄太(2年)は横手投げに変え、1イニングでも左打者1人でも抑えるんだと歯を食いしばっている。池田泰騎(1年)には制球とゲームメイクの力があり、球速143キロで潜在能力はチーム1の小林樹斗(1年)が大化けするかも知れない。期待しています。

 半田監督 直球の質が素晴らしい柏山は、歯車がかみ合わなくなると修正できない面があったが、冬を経て実戦形式でいい投球ができています。岩本は精神力が強く、変化球の質や制球力も上がってフィールディングも突き詰めている。この2人を軸に、奴田宗也(1年)がつないでくれれば格上にも立ち向かえると思う。

 --打線は。

 中谷監督 ある程度の水準の投手相手でも結果を出せる力はついています。さらに上を目指し、例えば無死一塁の場面で4番の東妻純平(2年)も、フルスイングだけじゃなくてどう結果を出すか考えながらやっている。佐藤や綾原、硲に、入江諒(2年)、小林白彪(1年)、上原佑斗(2年)も交え競争が始まっています。

 半田監督 山田佳吾(2年)と津田智久(同)が故障から復帰し、その穴を埋めてきた片上柊也(同)と上原拓海(1年)らを交え、競争が激しくなっています。智弁和歌山のような派手な野球はできないので、相手や状況に応じて役割を発揮してくれるか。1点を取るため、どういう構えで打席に入るのか。塁に出るのか、走者を進めるのか還すのか。そこを理解して打線をつなげられれば、十分戦えると思います。

 --センバツでどんな戦いをイメージしていますか。

 半田監督 夏と違って前年の秋から各チーム盤石の準備をしているので投手力のあるチームが多く、大量点を取れるイメージはありません。ロースコアの試合をいかにものにできるか。

 中谷監督 バッテリーからリズムを作って失点を最少に抑え、好機を確実にものにしていく。1点への執着を持ち最終的には勝ちます。

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 ■人物略歴

 ◇なかたに・じん

 和歌山市出身。智弁和歌山では強肩強打の捕手として3回甲子園に出場し、1996年センバツで準優勝、主将だった97年夏の甲子園では優勝した。卒業後はプロ野球・阪神などでプレー、2017年4月に母校のコーチとなり18年8月から監督。

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 ■人物略歴

 ◇はんだ・しんいち

 和歌山市出身。市和歌山商(現・市和歌山)では外野手などとしてプレーし、大学卒業後の2004年に母校に教員として着任、野球部のコーチになった。12年に監督に就任、今回で春夏計4回目の甲子園での采配(さいはい)となる。

最終更新:3/1(金) 14:21
センバツLIVE!

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