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大迫傑、記録更新は封印!?「縛られるのはナンセンス」…3日東京マラソン

3/2(土) 6:04配信

スポーツ報知

 東京マラソン(3日、報知新聞社後援)の招待選手会見が1日、都内で行われ、日本記録保持者の大迫傑(27)=ナイキ=が“仮想MGC”で2010年の藤原正和以来となる日本勢9年ぶりの優勝を目指すことを明かした。目標タイムを書き込むボードには「?」が並んだが、記録より勝負を重視。2時間4分台を持つ前回王者のD・チュンバ(ケニア)らとの戦いの先には日本新記録も見えるが、記録更新への思いは封印して挑む。

 戦いは既に始まっていた。会見中盤、大迫は目標タイムをボードに書き込んだ。「?」。日本記録保持者のまさかの表明に会場はざわついたが、「今までタイムを気にして走っていなかった。気象条件や当日のペースに左右される中で、(タイムに)縛られるのはナンセンス」。記録より勝負。誰よりも早くゴールするというマラソンの基本に徹する決意を示した。

 “仮想MGC”に臨む。9月15日の東京五輪代表選考会(MGC)へ「まず時期的にマッチした。コースは全く同じではないが、独特な緊張感があるので、準備しておきたいと思った」と地元・東京を選択。これまで3度のマラソンは全て3位。優勝となれば、MGCだけでなく東京五輪に向けても最高のシミュレーションになる。

 昨年10月にシカゴで日本記録を樹立したが、その後は苦しい時期もあった。「(日本新をマークした)シカゴ前の状態や練習と比べてしまうこともあった」。ピークを維持し続けることは不可能なのに、つい考えてしまう自分がいたという。「今も不安がないと言えばウソになる」と苦笑いしつつ「それを取り除く作業はしてきた。前回と比べてどんな状態かは分からないが、これまでの3回のマラソンとは違った達成感が味わえると思う」。雑念を払拭する努力は惜しまなかった。

 米国では一人、黙々とトレーニングする日々を送る。「毎日を妥協なく乗り越えられた喜びがある」とレースへのプロセスに手応えもあった。勝負にこだわる男が「レースを楽しみたい」と口にするほど目標への道筋はクリアになっている。

 ペースメーカーについては2日のテクニカルミーティングで決まるが、早野忠昭レースディレクター(60)は「2時間4分30秒~5分10秒あたりを想定している」と話した。大迫は「優勝できれば一番いい。そうでなくても、自分の100%が出せれば次につながる」と話したが、先頭集団で進めば日本新記録の可能性は十分ある。大迫らしさを貫いた先に、大記録が待っているかもしれない。(太田 涼)

 ◆ワイルドカード MGCシリーズ(男子5大会)に加え、2017年8月1日~19年4月30日までに開催される公認競技会で条件を満たすことでもMGC出場権を得られる。男子は〈1〉2時間8分30秒以内〈2〉期間内の上位2つの記録の平均が2時間11分以内、のどちらかが必要。1日時点では川内優輝(31)=埼玉県庁=、藤本拓(29)=トヨタ自動車=の2人がクリア。

最終更新:3/3(日) 23:00
スポーツ報知

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