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スパイク・リー監督、『グリーンブック』の作品賞受賞に無言の抗議表明?

3/1(金) 12:05配信

The Telegraph

無言の抗議表明

 ベイシンガーは翌年、映画雑誌ムービーライン(Movieline)のインタビューで、あのときは思わず自分の思いを口走ってしまったのだと弁解している。

「ノミネートされていた作品を全部見て、スパイク・リーが監督したものが…面識は全然なかったんだけれど、彼の作品こそが最も真実を描いていると思った」

「私はこう言いたかっただけ。みんなうそつき。もう一つの真実については排除するのねって」

 これ以後の歴史は『ドゥ・ザ・ライト・シング』に味方してきたが、今また『グリーンブック』が評価され、作品賞を受賞したということは、ハリウッドの主流派は1990年のあの出来事から何も教訓を得ていないということだ。

 公平を期すために言えば、『ブラック・クランズマン』にも批判がないわけではなく、警察を正義の味方として描くスタイルは、アフリカ系米国人で地元の警察を信頼していると答える割合が30%程度にとどまる今の米国文化の空気にそぐわないという意見も出ている。

 だがそれでもなお、本作品は『グリーンブック』よりは間違いなく、今日的な米国社会の問題にコミットした良質な作品だ。

 リー監督は、『ブラック・クランズマン』が作品賞候補に選ばれた後もアカデミーへの不満を隠さなかった。

 24日夜、作品賞は『グリーンブック』という発表を聞くと、会場にいたリー監督は席を立った。これを無言の抗議表明と見る向きは少なくない。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

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最終更新:3/1(金) 12:05
The Telegraph

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