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OB訪問アプリで広がる就活セクハラ。自宅に連れ込まれレイプされた女子学生も

3/1(金) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

なぜ顔写真が必要なのか

被害にあった女子大学生が男性を知ったのは、男性からアプリ上でメッセージが送られてきたからだ。男性の希望でやり取りはすぐにLINEに移行。アプリは匿名でも利用でき、男性のLINEアカウントも本名フルネームではなかったため、会うまでは本人の名前や所属企業が正しいのかも分からなかったという。当日も名刺をチラリと見せられただけで、もらってはいない。

「そもそも学生もOBも顔写真を載せる必要があるのか、疑問です。僕は大学を通じたOB訪問しかしていませんが、そこでは名簿という文字情報から訪問相手を選びます。写真はなくとも、大学・企業双方からの“承認”があることが何よりの信頼・安心感につながりましたし、結果も満足のいくものになりました。

所属企業もアプリ運営会社も社会人の行動を管理できない現状で、こうした被害が起きている。OB訪問のあり方を根本的に考え直す必要があるのではないでしょうか」(Bさん)

ショックで就活やめた学生も

地方の国立大学大学院に通うCさん(女性・24)は3つのOB訪問マッチングアプリに登録し、うち2つのアプリを通じて知り合った社会人を訪ねている。

オフィスで開かれる集団の座談会形式のものや、スカイプでの相談。1対1で会う場合は「女性という記載や女性の顔写真がプロフィールにある人」を選んでいたため、これまでトラブルには発展していないという。

しかし、ある企業の座談会に参加した女子大学生たちが「OB訪問アプリって出会い系サイトと同じだよね」「アプリで出会った男性社会人からセクハラされた」と話していたことが忘れられない。

「具体的にどういう被害にあったのか聞いていませんが、1人はOB訪問アプリで出会った男性社会人から受けたセクハラがショックで、その後、就職活動ができなくなったと言っていました。彼女はそのことで自分を責めていて……。

こうしたサービスは便利なのでなくなってほしくはありません。だからこそ、学生が安心して使えるようにもっと改善が必要だと思います」(Cさん)

具体的には、 社会人の登録条件を厳しくして虚偽記載を防ぐ、OB訪問の内容を学生・社会人双方からレポートのようなかたちでサービス運営者や企業に報告させるようにする、被害にあった場合の通報窓口を設けるなどしてほしいという。
大林組の男性社員が強制わいせつで逮捕されたことを受けて、容疑者と女子大学生が出会うきっかけになったOB訪問マッチングアプリ「VISITS OB」は規約を改定すると発表した。

Business Insider Japanでは同様のサービスを運営している複数の会社に、社会人の身元確認やセクハラ被害への対応などを尋ねている。次の記事で詳細を報告する。

(文・竹下郁子)

竹下 郁子 [Business Insider Japan]

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最終更新:3/1(金) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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