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マンガは決まりごとだらけ?誰にでも優しく読める「LLマンガ」とは

3/2(土) 14:30配信

MBSニュース

「誰にでも優しく読めるマンガ」という新しいジャンルのマンガを作り出そうと取り組んでいる京都精華大学マンガ学部の教授。そもそも読みやすい印象があるマンガですが、“誰にでも優しく”とはどういうことなのか、話を聞きました。

普通のマンガと「LLマンガ」の違い

京都精華大学マンガ学部の吉村和真教授(47)は、マンガを学問として捉え研究を続けています。これまで、日本マンガ学会や京都国際マンガミュージアムの設立などに尽力してきたマンガ研究の若きドンです。

Q.子どものころ何を読んでいた?
「雑誌でいうと『コロコロコミック』。『ゲームセンターあらし』とか、あれにハマって大変だったんですけど」(京都精華大学マンガ学部 吉村和真教授)

幼い頃からジャンルを問わず様々なマンガを読んできたという吉村さん。今、打ち込んでいる研究が『LL漫画』です。“LL”というのはスウェーデン語で“やさしくわかりやすい”という言葉の略。一体どんなものなのでしょうか?

例えば『たくさん食べてしまった』と反省する男性を描いたシーン。一方は背景に立て線、顔にも立て線、もう一方は縦線が全くありません。この違いが意味することは…

「顔に立て線、背景にも線があるんですけど、見方によっては後ろにこの(立て線)模様のカーテンがあるんじゃないかというような。鍋が空っぽになっているうえに“カラッ”という文字が書かれていますが、これは“鍋が空になった”という擬音語なんですけど、その意味がわからなければこれが何かが引っかかる。『LLマンガ化』すると、顔の線はなくなりますし、背景も入ってませんし、“カラッ”っていう(擬音語)もないですよね」(吉村和真教授)

これが、いま吉村さんが研究を進めている「LL漫画」です。

「もともと『LLブック』というものが始まりにありまして、読書活動を十全にできないような知的障がい者だったり自閉症の方だったり、そういう人たちにとっても、ビジュアル要素を増やしてわかりやすい本にしていくという試みがなされていた。じゃあ、同じ『LL』を使って『LLマンガ』を作ってみましょうかと研究を始めた」(吉村和真教授)
Q.マンガはそもそも読みやすいものでは?
「そうなんですよ。そもそもマンガは誰にとってもわかりやすいので、みんなが解説マンガとか学習マンガとかを使っている」
Q.「マンガ日本の歴史」で繰り返し読んで覚えましたよ
「マンガっていうのは、いろんな文法で成り立っているので、実は1つ1つの要素を分解していくと、難しいものなんですよ」

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最終更新:3/2(土) 14:30
MBSニュース

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