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映画誘致で地域盛り上げ ロケーションジャパン大賞 準V「万引き家族」×いすみ 審査員特別賞「きらきら眼鏡」×船橋

3/2(土) 12:46配信

千葉日報オンライン

 映画やドラマの撮影を誘致し、観光客を呼び込もうとする動きが全国各地で活発だ。この1年間に公開、放送された作品と地域に贈られる「第9回ロケーションジャパン大賞」は、準グランプリに映画「万引き家族」といすみ市、審査員特別賞には映画「きらきら眼鏡」と船橋市が輝いた。グランプリは連続テレビ小説「半分、青い。」と岐阜県だった。まちの魅力をアピールする自治体とロケ地探しに悩む制作側の事情が一致したことによる地域盛り上げの好事例と見ることができる。 

 (文化部・五嶋 悟)

■継続的活動

 カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール、受賞こそ逃したものの米アカデミー賞で外国語映画賞の候補となった「万引き家族」。いすみ市は、官民一体の撮影支援や看板設置、ロケ地マップの配布といった継続的な活動で地域の魅力を向上させたことが評価された。昨年、映画「昼顔」での特別賞(撮影サポート部門)に続く受賞だ。

 都内で行われた授賞式に出席した早川卓也副市長は「『万引き家族』という素晴らしい映画といすみ市が巡り会い、官民一体でロケサポートをした。行政と民間が近いのが強み」と魅力を紹介した。プロデューサーの田口聖さんは「スケジュール上、冬に撮影しなければならなかったが、是枝監督が海はどうしても夏にと言って1日で撮った。脚本を練り直しブラッシュアップする貴重な契機になった」と撮影を振り返った。

■市民と一緒に

 地元在住の作家、森沢明夫の小説を映画化したのが「きらきら眼鏡」だ。物語の舞台でもある船橋市は、市民主体で撮影を支え、観客動員や観光客誘客に官民一体で取り組み、地域を盛り上げた点や監督が窓口となり権利処理を円滑に進めた点が評価された。

 犬童一利監督は「サポートをしてもらったというよりも市民と一緒に作った作品だ。お金をどう集めるかというところから市民と話し合った。こういった作り方が映画を長生きさせると思っているので、またこういう映画を作って業界を盛り上げたい」と今後の活動に意欲を見せた。

 松戸徹市長は「若手のまちづくりのグループが映画を作ろうと提案して始まった。世代を超えたいろんな人がつながったことが船橋市にとって大きな力になっている」と喜んだ。

 同賞はロケ地情報の雑誌を発行する地域活性プランニングが主催。一般投票やロケ誘致の継続性を軸に、「支持率」や「撮影サポート度」など四つの基準を点数化。今回34作品がノミネートされた。

最終更新:3/2(土) 12:46
千葉日報オンライン

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