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自閉症の妹に“売春”をさせる兄…業界震撼の映画「岬の兄妹」とは?

3/2(土) 14:10配信

TOKYO FM+

鈴木おさむと小森隼(GENERATIONS from EXILE TRIBE)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「AWESOME RADIO SHOW.」。3月1日(金)の生放送は、この日公開を迎えた映画「岬の兄妹」の監督・片山慎三さんが登場。業界からも注目される、同作への思いを語りました。

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鈴木:昨年、本広克行監督から映画「カメラを止めるな!」がブレークする前に勧められたんです。それで今年は「すごい映画がある」と「岬の兄妹」をイチオシされました。片山監督は今おいくつですか?

片山:38歳になりました。

鈴木:これまではポン・ジュノ監督、山下敦弘監督などの助監督をしていたと。「岬の兄妹」のあらすじは、足の不自由な兄と自閉症の妹が2人で暮らしている。兄がリストラされ、貧困から脱出するため、妹に売春をさせて生計を立てようとする、という入り口ですね。なぜこのような話を作ったのですか?

片山:悲惨な話ですよね。10年ほど前に書いたオリジナルの脚本があって、元々は兄妹の設定じゃなかったんです。今回、映画を撮るにあたり、主演の松浦祐也さんと話をしていくなかで設定を変え、脚本をイチから書き直しました。

鈴木:設定を聞くとすごく重いですよね。でも実際に観てみると、兄妹の関係性がコメディチックにも感じる。なぜこの距離感で撮ったのでしょうか?

片山:妹役の和田光沙さんのお芝居が、あっけらかんとして面白かった。悲壮感もなかった。それで今村昌平監督の「重喜劇」のようにならないかと思ったからです。

鈴木:うちの姉には2人の子どもがいて。下の17歳の子が重い障がいを持っているんです。この間会ったら、いきなりパンツを脱ぎだしたりする。周りから見たら「かわいそう」と思われているのかもしれない。でも、一緒の輪に入ると「おいおい、何しているんだよ!」と思わず笑ってしまう。

片山:うんうん。

鈴木:うちの姉が「コラー!」とか叱るところなんか、コメディにも見えるんです。この作品を観ていて、そんな距離感が絶妙だった。現場はどんな雰囲気でしたか?

片山:撮影の段階で、台本が最後までなかったんです。兄妹役の2人は先を知らずに季節ごとに撮影をしていきました。

鈴木:それにしても、名だたる著名人がコメントを寄せていますね。

片山:正直うれしかったです。ここまでいただけるとは思っていなかったので。

鈴木:業界震撼です。今年これから絶対話題になっていくはず。できあがった作品を改めて観て、いかがですか?

片山:客観的に観ると、ちょっと珍しい作品ですよね。扱っている題材も、テレビや映画でも今なかなか取り上げられないものなので。その辺りがお客さんの目に留まるといいな、と思っています。

鈴木:今後の展望は?

片山:自分がやりたいと思ったら、オリジナルも原作ものも分け隔てなくやりたいです。ただ、単純なエンターテインメントではなく、いろんな要素が絡み合った複雑な作品作りを心がけたいですね。

鈴木:「岬の兄妹」。すごい映画です。1人でも多くの人に観てもらいたいですね。

(TOKYO FMの番組「AWESOME RADIO SHOW.」2019年3月1日放送より)

最終更新:3/2(土) 14:10
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