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冷たい雨が浮き彫りにした世界との差 過酷環境での高速レースにエース大迫ら沈む

3/3(日) 21:00配信

デイリースポーツ

 「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)

 日本記録保持者の大迫傑(27)=ナイキ=は、29キロ地点で棄権した。日本記録をマークした昨年10月のシカゴマラソン以来のレースだったが、気温が6度を下回る中、スタート前から降り始めた雨に徐々に体温を奪われて、低体温状態となり、失速。28・8キロ地点で一度立ち止まり、そのまま棄権した。4度目のマラソンで初の“失敗”。9月の大一番・MGCに向け、不安を残した。

【写真】失速した大迫、29キロ付近でとうとう歩き始めた

 佐藤悠基(32)=日清食品=、中村匠吾(26)らすでにMGCの権利を持つ選手たちも、軒並み完敗となった。

 新たに4人のMGC資格獲得者が誕生したものの、1年半後に東京五輪を控える中、“対世界”という観点においては収穫の少ないレースとなってしまった。気温は6度を下回り、スタート前から冷たい雨が選手たちの体力を奪っていった。海外招待選手とともに、日本記録を上回る高速ラップについていったのは、日本記録保持者の大迫と、「2時間6分30秒」を目標に挙げていた佐藤、中村の3人。ただ、大迫が29キロで棄権したのを皮切りに、中村、佐藤も終盤に急失速。第2集団から追い上げた日本人トップの堀尾らに逆転を許した。

 日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダーが「記録は難しいと思った」と話すように、条件が過酷だったことは間違いない。また、MGC資格を持っている選手にとって、無理をするようなレースではなかったのも確かだろう。ただ、優勝したレゲセ(エチオピア)はしっかりとペースを踏ん張りきり、大会歴代2位の2時間4分48秒で優勝。日本の実業団、DeNA所属のカロキ(ケニア)も2時間6分48秒で2位に入った。自力の違いを見せつけられる形となった。

 「日本選手はまだまだ力が足りないと認めないといけない」と、瀬古リーダー。着実に高まってきていた日本男子マラソンの復活機運にもまた、冷たい雨が降り注いだ。

最終更新:3/3(日) 21:11
デイリースポーツ

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