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震災から8年…未だ「風評被害がある」福島の“今”を知ることが支援に

3/3(日) 19:40配信

TOKYO FM+

秋元才加とJOYがパーソナリティを務め、生活に身近な情報や政府の取り組みをわかりやすく伝えるTOKYO FMの番組「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」。3月2日(土)の放送では、復興庁の吉野潤さんに、「“知る”という復興支援! 福島の今」をテーマに話を伺いました。

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3月11日(月)で東日本大震災から丸8年。吉野さんは、「地震、津波、原発事故という3つの要素が重なった、人類がこれまで経験したことのない複合災害でした」と振り返ります。

福島県の現状について、原発事故による避難指示が解除された地域では、小中学校の再開や医療機関の開設が進んでいますが、「いまだに4万人を超える方々が避難生活を余儀なくされている」と言います。

そのため現在も、復興庁ではさまざまな取り組みを進めています。
例えば、福島第一原発の周辺には、現在も立ち入りが制限されている6つの町村がありますが、住民が戻れる場所を作るため、2017年から除染やインフラの復旧・整備などを進めているとか。計画では、2022~2023年を目標に避難指示を解除して、避難している方々が戻って暮らせるよう尽力しているそうです。

さらに福島県は、本格的な復興には新たな産業を築いていくことも必要と考え、「福島イノベーション・コースト構想」を進めています。現在は海側の浜通り地域で、廃炉、ロボット、エネルギー、農林水産などの分野の先端的な研究開発が進められているとか。
その1つ、ロボット分野では、陸・海・空のロボットや、ドローンの一大研究開発拠点の整備をしていて、昨年その一部が開所しました。ドローンの試験飛行などがおこなわれ、2020年にはロボットの国際競技会「World Robot Summit」の一部がここで開催される予定だそうです。

また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが福島県からスタートするほか、野球とソフトボールの一部の試合が、福島県営あづま球場(福島市)で開催されることが決定しています。

これらの機会を利用し、「被災地が力強く復興してきた様子や、地域の魅力を多くの方々に知っていただき、外国人観光客の増大や地場産品の消費拡大などにつながることを期待している」と、吉野さんは展望を語ります。

しかし、東日本大震災から8年を迎える今も、風評被害があると吉野さんは言います。復興は着実に進んでいるものの、福島に対する認識が発災当初のままという方も少なくないとか。放射能は決して(人から)人にうつることはなく、現在の福島県主要都市の放射線量も原発事故発生時と比べ大幅に低下しており、「今では東京やニューヨーク、ベルリン、パリなど世界の主要都市とほとんど変わりません」と現状を説明します。

さらに、福島県産の農林水産物についても、厳しく放射性物質検査をおこない、食品の安全を確保しているそうで、「福島産のお米は、2015年産以降、(放射線量が)基準値を超えたものはありません」と安全性をアピール。福島の日本酒は全国新酒鑑評会で金賞を受賞しているものが多く、その数は都道府県別で6年連続日本一に輝いているそうです。

復興庁では、風評の払拭に向けたポータルサイト「タブレット先生の『福島の今』」を復興庁のWebサイト内に開設。
福島の復興の現状などを「知ってもらう」、福島県産品を「食べてもらう」、福島に「来てもらう」の3つの観点から、“福島の今”を発信しています。

吉野さんは、「福島の復興・再生には中長期的な対応が必要です。“福島の今”を知り、福島の美味しいものを食べたり、福島を旅したり、たくさんの魅力がある福島を存分に味わっていただきたい」と呼びかけました。

昨年、福島県を訪れたという秋元は、「知ることって大切ですね。実際に行ってみて、自分ができることからしていこうと思った」とそのときの心境を語ります。
JOYは、「東京オリンピックという大きなイベントとうまく関わることで、“福島はこんなに変わっているんだ”と良いイメージがどんどん伝わっていってほしい」と期待を寄せていました。

(TOKYO FM「秋元才加とJOYのWeekly Japan!!」2019年3月2日(土)放送より)

最終更新:3/3(日) 19:40
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