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堀尾、学生初のMGC獲得 中大のメガネくん日本勢最高の5位 初マラソンも堂々

3/4(月) 6:00配信

デイリースポーツ

 「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)

 20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)の出場権を懸けて行われ、男子で初マラソンの堀尾謙介(22)=中大=が2時間10分21秒で日本勢最高の5位に入り、学生で唯一MGC進出を決めた。箱根駅伝で活躍し、「山の神」と呼ばれた今井正人(32)=トヨタ自動車九州=は2時間10分30秒で6位、神野大地(25)=セルソース=は2時間11分5秒で8位に入り、7位の藤川拓也(26)=中国電力=を含めて計4人がMGC出場権を獲得した。優勝はビルハヌ・レゲセ(エチオピア)で国内最高記録の2時間4分48秒だった。

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 トレードマークのメガネのせいで視界はやや曇り気味だったが、明るい未来が見えた42・195キロだった。他選手の失速もあり、中大4年の堀尾が初マラソンながら日本人トップでフィニッシュ。学生唯一のMGC獲得者となり「ワンチャン(ワンチャンス)取れればいいかなと思っていたので、本当に驚いています」と今風の若者言葉で振り返った。

 25キロの給水ではまさかの失敗。「他人にはあまり厳しく言えない性格」と言う堀尾だが、先の展開を考えると背に腹は代えられなかった。並走する面識のない4歳上の藤川に「もらえますか」と懇願。その後も迷わず仕掛けるなどいい意味でのずぶとさが光った。

 終盤は今井らの猛追を振り返って確認。フレームだけで2万、計4万円するこだわりの黒縁メガネでライバルとの距離を的確に捉え力走した。と思いきや「メガネがぼやけてて見えなくて…」。曇り止めをつけておらず、勝負どころでまさかの視界不良。意地だけで足を前へと運び続けた。

 4月からはトヨタ自動車に入社予定。在学中には箱根駅伝の連続出場が途切れるなど、苦しい思いも味わった。めったに褒めない藤原正和監督も「120点の走りをしてくれた」と絶賛。日本陸連の瀬古リーダーも「まだまだ伸びる余地のある選手だと思う」と成長に期待を寄せた。

 次のマラソンは9月のMGC本番となる見込み。社会人になったらメガネを1本新調する予定といい「曇り止めつけなきゃですね」と笑った。中3時に一度コンタクトレンズにしたが、友人から「誰?」と言われたことがショックだったため再挑戦の計画はなし。今後もメガネランナーを貫くつもりだ。「(東京五輪に)挑む権利をもらったので、全力で目指したい」。メガネの奥の輝く瞳はバッチリ2020年を捉えている。

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