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大塚家具社長 ハイラインズとの提携で会見(全文1)価値観は父とまったく同じ

3/4(月) 17:01配信

THE PAGE

業績の今後の見通し

 2つ目ですけれども、大塚家具が、すでに3期連続で赤字に陥っていたというところから、今後の見通しがどうなのかというお問い合わせ、こちらもよくいただきます。日本の記者の皆さんにも、さまざまにこの不調の原因について分析をいただいていて、で、的確なご指摘もいただいておりますけれども、多くの識者の方に共通する見解というのは、それは私も共有するものでありますけれども、家具業界を取り巻く環境が急速に大きく変化しているということです。

 かつて住宅着工が現在の2倍あって、インターネットがなかった時代。そういう時代に成功したビジネスモデルというのを、これから来る人口減少、そしてインターネットがある社会に合わせて、場合によってはもっと変化するであろう未来に向けて、再構築する必要があります。

 当社はご存じのとおり、さまざまなプロキシーファイトも含めた経緯を踏まえて、その経緯があって、会社の施策としてはストップ・アンド・ゴーの状態に陥っていて、このビジネスモデルの再構築のスピードというのが著しく落ちてしまいました。しかし今回のアライアンスで、まず、まだまだ住宅需要が旺盛な中国での販売の可能性が開け、そしてインターネットと情報技術というところでは強力なサポートが得られます。ここについては陳社長、ぜひよろしくお願いします。

陳:よろしくお願いします。

大塚:ですので、ここでスピードを100倍ぐらいに上げて、新しいビジネスモデル、それから新しいブランドイメージというのをつくっていきたいというふうに思っています。

父娘の和解の可能性

 それから3つ目は、今日ここに、これだけ多くの日本のメディアの方がいらっしゃるのも、そういう関心がおありなのかなというふうに思うんですけれども、一部で報道されました、父との和解があるのかというテーマでございます。

 少しちょっと背景をお話ししますと、私の祖父ですけれども、父の父は桐たんすの職人でした。父は祖父の材料の買い付けを見たり、あるいは工房での仕事を見たりして育って、その結果、この業界では随一と言われる目利き、非常に、70年代から80年代にかけては、業界ではとても有名な目利きだったわけです。私自身は父が創業した、1969年に創業したんですけれども、創業、間もないお店の中で、店舗でかくれんぼをしたりとか、それで怒られたりとか、あるいは夏休みには父と一緒に工場の見学に行ったりとかいうような子供時代を送りまして、20代前後になりますと、海外のメーカーの工場なんかにもよく行きまして、自然と私自身も家具の目利きというのは身につけたということです。

 皆さんもそうだと思うんですけれども、実際に物をつくっている場面っていうのは非常に楽しくて、そこで本当に丁寧に、いい材料をより分けて、職人さんが一生懸命きれいにつくっている、そういうのを見ますと、実際にそれを使いたいという思いにもなりますし、また、そういうものを実際に家の中で使うっていうのは、それだけでもちょっとうれしい、ちょっと日々が楽しくなる、やはり積極的にこれがいいなと愛せる、愛着を持てるようなものが家にあるということがいかに人を幸せにするかということも、実感するものですと。私は父からこういう価値観とか、あるいはいいものっていうのはどういうものなのかというある種の美意識というものを自然と受け継いだというふうに思ってます。

 上場会社の経営という点では考えが異なりましたけれども、愛着を持って長く使う、耐久消費財としての家具を使いたい、そして自分でも使いたいし提供していきたい、こういうところの価値観はまったく同じで、父にはいつかそれを理解してもらえるというふうに信じてます。

 最近、いわゆるファストファニチャーっていわれたりすることもありますけれども、使っては捨てて、また買い換えていくという、ある種、消費財的な使い方をされる家具というのが非常に普及してきていて、それはそれで便利なこともありますし、それを否定するものではまったくありませんけれども、私自身は別の選択肢があるべきだというふうに思っています。

 私自身はいいものを長く使うという価値観、サステイナブルな価値観というのをもっと広げていくということが大事なのではないかというふうに強く思っていまして、こういう同じ価値観を共有する作り手、メーカーですね、それから販売業者、ここが協力してこういう考え方を広げて、いいものを長く使うという考え方を日本だけではなくて世界にも広げていきたいというふうに考えています。

 そのために協力していくための団体、あるいはグループというものがつくれないかと考えておりまして、もしそういうものができたときには、ぜひ父にもそこに参加してほしい、ぜひ声を掛けようというふうに思っています。どうもありがとうございました。

司会:これで質疑応答に入ります。まずワーキング・プレスからの質問と限定をさせていただきます。そして本日、多くの方にお越しいただいていますので、ご質問のほうはなるべく完結に短めでお願いいたします。そして質問の際はこちらの前のマイクのほうを使っていただきまして、名前、そして所属を言ってから質問のほうをお願いします。質問のほうは日本語でも英語でも大丈夫です。

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最終更新:3/4(月) 17:06
THE PAGE

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