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子どもの「できないことを叱る」よりもっと効果的なこと

3/5(火) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

「体調が悪くて学校を休んだ日でも、『ピアノ教室には行きたい!』と言って、通ってくれるお子さんがいたり、練習は苦手と言う子も、自発的に練習するようになっていくんです……というお話をしてくださったのは、ピアノの先生をされているMさん。「レッスンでは、ピアノの練習よりもまず、コミュニケーションを大切にしています。お子さんがこちらに心を開いてくれなければ、上達もしません」。

確かにそうだろうな!と実感させられたMさんのお話は、まさにコーチングの実践そのものでした。具体的には、どんなコミュニケーションをとられているのでしょう。詳しくお話を聴かせていただきました。

■叱る代わりに質問をする

「できないところがあっても、私は決して叱りません。叱る代わりに質問をします。
『どうしたら弾けるようになるのかな?』
『練習すればいい』と子どもは答えます。
私が『練習しなさい』と言わなくても、自分でちゃんとわかっているものなのです。

『そうなんだ。どうしたら練習できるかな?』
『学校から帰って来て、時間がとれたら』
『どうしたらいい?一緒に考えよう。まず、お家に帰ったら何をする?』
『えっと、まず、おやつを食べて・・・』
『うん、うん、おやつの時間ね!』と聴きながら、私がスケジュールをメモしていくこともあります。

『その後は宿題かな。先にやったほうがいいし』
『宿題ね、その後は?』
『うーん、ご飯を食べる前に、練習ができそうかな』
『じゃあ!ここにピアノの練習時間って入れておくね。何から練習する?』
『この曲のここの部分』
『どうやって練習する?』
『右手だけで10回、その後、左手だけで10回』
子どもは自分で決めたことなので、自ら取り組もうとします。

漠然と『練習をがんばります!』と言うだけよりも、いつ何をどうするのかが明確になると、取り組みやすいようです。
もちろん、それでも、『今週はいろいろ予定があって、練習できなかった』と言う子もいます。そんな時も絶対に叱りません。また、どうしたらいいのかを一緒に考えます」

Mさんの関わり方はコーチングそのものです。できていないことを叱ると、子どもはどうしても萎縮します。逆に、練習がストレスになります。それでピアノが嫌いになったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「~しなさい」と言えば言うほど、叱れば叱るほど、やる気は奪われ、嫌いにさせてしまうのです。

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