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「バーコード」で言語の壁を越える インバウンド需要急増の新サービス

3/5(火) 12:58配信

THE PAGE

きっかけは「ちんすこう」 商品は“ストーリー”で売る

 アプリを開発したのは、サービスと同じ名前で、沖縄のベンチャー企業「Payke」。最大の特徴は消費者に対し、商品の使い方だけでなく、開発に至るまでのストーリーを伝えることだ。例えば、神奈川県鎌倉市のクラフトビールは、ひっそりと咲くシャガの花をイメージして作られたという。「私を認めて」という花言葉のように、主張しないが存在感のある味わいで、柑橘系のホップの香りとほのかな苦味を残した喉ごしが特徴だと説明。刺身やチーズなど相性の良い料理も紹介し、購買意欲をかき立てる。同社の古田奎輔CEOが、商品を訴求するためにストーリーが必要だと感じたのは、沖縄の定番土産「ちんすこう」の販売がきっかけだった。

 古田奎輔CEO「『ちんすこう知っていますか?』と海外の人に訊いてももちろん知らない。『それを買いますか?』って訊くと別にいらないと言う。その中で、『ちんすこうは元々琉球王朝時代から続いているすごく古い食べ物で、当時の中国と貿易の土産品に使われていた。沖縄と中国の歴史的な食べ物で、いまだにお土産として残っている』みたいなことを沖縄に来た中国人に説明すると『だったら食べてみようか』と急に興味を持ってくれる。ありとあらゆる商品にはそういったストーリーと開発者の思いがあるので、それを消費者にぶつけることで興味を引く可能性は高まるなと」

 2014年の設立から5年足らずで、提携企業は1200社を超え、読み取り対象商品は30万点にまで拡大しているPayke。今後は日本だけでなく、海外での営業も強化していく考えだ。

 古田奎輔CEO「商品情報というのは本来であればオフラインの店舗でも必要なはず。パッケージは面積に限界があるので、(商品情報を)書ける内容にも限界があった。バーコードから拡張することで無限大にしていく。ウェブでできるような表現がパッケージから行えるようにするというような世界観を見ている。創業当時から世界中でこのニーズはあるし、世界中で使えるサービスを作りたいという思いはあったので、グローバル展開を見据えて準備をしていく」


(取材・撮影・文/菅 将徳)

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最終更新:3/5(火) 18:54
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