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『医薬ジャーナル』を発刊していた医療関連専門出版社の医薬ジヤーナル社、事業停止

3/5(火) 12:18配信

帝国データバンク

債権者数は定期購読者や執筆者など数千名にのぼる

 (株)医薬ジヤーナル社(TDB企業コード:580702491、資本金6400万円、大阪府大阪市中央区淡路町3-1-5、代表沼田稔氏、従業員17名)は、3月1日に事業を停止し、事後処理を赤木真也弁護士(大阪府大阪市北区南森町1-3-29、赤木法律事務所、電話06-6940-4779)に一任した。自己破産申請の方向で準備を進めている。

 当社は、1965年(昭和40年)8月に設立された医療分野に特化した出版社。『医薬ジャーナル』(公称1万2500部)や『化学療法の領域』(8000部)、『血液フロンティア』(7500部)、『CLINICAL CALCIUM』(3000部)、『アレルギー・免疫』(3000部)の月刊誌5種類と年刊誌1種類を発行するほか、医学専門書も販売していた。大手製薬会社や病院、薬局などに定期購読者を確保し、年間50点以上の新刊を販売するなど医学関係者に相応の知名度を有していた。雑誌の売上げが好調だった1993年7月期には年売上高約10億2500万円を計上していた。

 しかし、大口得意先の経費削減から雑誌の販売部数が低下していたなか、2014年以降は製薬メーカーから医師に対して高額書籍を進呈する業界慣習が薄れたことや書籍の電子化が進んだことなどにより受注は減少し、2018年7月期には年売上高約2億6300万円にまでダウン。収益面も低調に推移し、6期連続で欠損となっていた。この間、人件費や外注費などの経費削減に努めるほか、金融機関に対して返済条件緩和を要請。その後も不採算だった医学専門書の発刊数を減少させるなど収益体制の回復に努めていたが業況改善には至らず、事業承継の失敗などの影響もあり、ここへ来て先行きの見通しが立たないことから今回の事態となった。

 負債は2018年7月期末時点で約3億8800万円。債権者数は定期購読者や執筆者をはじめ数千名にのぼる見込み。

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