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笑顔写真で安平町を元気に=小6発案、8000人分目標-北海道地震半年

3/6(水) 7:11配信

時事通信

 昨年9月の北海道地震で大きな被害を受けた安平町の早来小学校では震災後、卒業を控えた6年生26人が、メッセージを掲げた町民ら一人ひとりの笑顔を写真に収める「8000人の笑顔プロジェクト」に取り組んでいる。

 「明るい安平町を取り戻したい」。目標は同町の人口約8000人分だ。

 児童たちが自ら、「感謝を届けて、町を元気づけたい」と企画した。昨年11月から、復興イベントや町役場、こども園などに出向き、自分たちで撮影を続けてきた。メッセージは、町民には町のいいところを、町外の人には応援メッセージを書いてもらった。

 昨年中に約2500人分を集め、2月中旬にインターネット交流サイト(SNS)で呼び掛けるとメールが殺到。台湾やペルー、モンゴルなど海外10カ国・地域以上からも含め、写真はこれまでに6000人分を超えた。

 担任教諭の冨樫忠浩さん(44)によると、震災後、急に泣きだしたり無気力になったりした児童もいたが、プロジェクトで児童の笑顔が増え、明るくなったという。「クラスは地震で失ったものよりも、得たものの方が多い」と話す。

 発案したリーダーの中田有咲さん(12)は「地震がなければどうなっていただろうと考えることが多かったが、プロジェクトを始めてから、きのうよりきょう、あすのことを考えることが大切だと気付いた」と、強いまなざしで語った。

 祖母が避難所暮らしをしていたという岡田征之丞君(12)は「人を笑顔にするには自分が元気じゃないと。余震なんかに負けちゃいけない」と力を込めた。島影寿々さん(12)は「まだおびえているような、無理をした笑顔の人もいる。8000人の笑顔に囲まれたら、そんな人も心から笑顔になれるんじゃないかな」と話した。

 12日には同校体育館で報告集会が開かれ、満面の笑みをたたえた人々の写真が張り出される。 

最終更新:3/6(水) 7:18
時事通信

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