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ミャンマーで大人気の「ジャパン・パゴダ」 国宝級の仏像301体を救った日本人がスゴい

3/6(水) 16:10配信

DANRO

ミャンマー最大の都市・ヤンゴンの郊外に建つアウンザブタイヤ寺院は「ジャパン・パゴダ(日本の仏塔)」と呼ばれています。昨年12月、301体の歴史的仏像を納める大聖堂が完成し、落成式には10万人もの人々が押し寄せました。

【画像】「ジャパン・パゴダ」と国宝級の仏像

なぜ、ミャンマーの田舎町にある寺院が「ジャパン」を冠した愛称で呼ばれているのか。なぜ、そこに安置された仏像群に人々が熱狂するのか。その鍵を握る人物であり、今、ミャンマーでもっとも有名な日本人のひとり、熊野活行さん(69)に話を聞きました。(阿部伸)

「鬼」との遭遇がすべての始まりだった

アウンザブタイヤ寺院が位置する集落は、数年前までは閑散とした地域でした。ところが2012年、世界最古級のものを含めた301体の仏像が同寺院に寄贈されると一変、休日には5万人もの人々が訪れるようになったのです。これらの仏像群を寄贈したのが熊野さんです。

熊野さんは自身が開発した「配管防錆装置」の製造・販売を行う日本システム企画(東京都渋谷区)の代表取締役。なぜ彼が301体もの仏像を寄贈することになったのでしょうか。その原点には「鬼」との遭遇がありました。

2002年に初めてミャンマーを訪れた熊野さんは、ミャンマーの人々に言い知れない親しみを感じたそうです。以来、頻繁に訪れては教育支援などを行うようになりました。

そんなある日、乗り込んだタクシーが古都バガンで道に迷い、洞窟のような場所へとたどり着きました。何気なく暗がりの奥へ歩を進めると、突如、現れたのが「鬼」でした。「ものすごい形相で睨みつけられ、あまりの恐怖にその場から逃げ去りました」(熊野さん)

日本に戻ってからも、その「鬼」にうなされるようになります。「毎晩、夢の中に出てくるんです。そこで、あの洞窟について調べてみると、歴史あるパゴダ(仏塔)だということが分かりました」

そして、はたと気がつきます。「鬼」だと思っていたものの正体が、実は仏像だったということに。「それがわかると、あの仏像は私に何かを訴えているのではないかと思うようになりました」。

熊野さんは毎晩のように見ていたその夢について、「仏塔を修復するように」というお告げなのだと理解しました。そして、ミャンマーへ戻ると、朽ちた仏塔の修復を申し出たのでした。

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最終更新:3/6(水) 16:10
DANRO

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