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セブンの時短実験でコンビニ加盟店団体が会見(全文4完)自分が死ぬまで働くしかない

3/6(水) 17:54配信

THE PAGE

中野弁護士による契約についての解説

中野:契約はどんな内容であってもいいっていう訳じゃないんですよね。もちろん契約自由という原則がありますけれども、その中で公序良俗に反した契約はできませんし、権利乱用もできないし、プラス、信義則に反することもできないわけです。で、実際に多くの方が、このフランチャイズ、コンビニを始まる前に、どれくらいの量を自分が働かなければならないかということを知らされてなかったんですね。

 こんなふうに、酒井さんみたいに十数時間働くっていうことはあまり想定していない。特にセブン‐イレブンはそういうことをきちんと言わないです。だから、そういうところの情報提供をもっとすべきなんじゃないかと。で、これは、現在ある、中小小売商業振興法にも書いてないですよ。それを言えというべきは。だからそれをちゃんと説明しなさいという義務が必要であるし、もしそういうことをきちんと言わない場合には契約は解消できると、クーリングオフですね、そういうことがあってしかるべきなんです。これはオーストラリアにはそういう制度がありますけど。

 で、もう1つは、やっぱりやってみないと、どの程度、人を配置していいか、全然分かんない。で、アルバイトを開店前に雇うけど、全部、本部がやります。たったっ、たったっていっぱい来て、20人ぐらいぱっと雇いますよね。そんなことを、何も分からない人はできませんよ。で、シフトも本部が作ります。で、それは開業支援っていうふうに言いますけど、それぐらい分からないんですね、初めて契約した人にとっては。

 で、あれよあれよという間にわーっと人が来て、開店で、最初はおにぎりセールかなんかやるわけですから。で、どんどんやってくうち、自分は何時間働いてるかも分かんなくなるような状況になるんですよ、だいたいの場合。で、やめたいなと思ってもやめられない。やめたら、お金、つぎ込んだものもなくなるし、それから違約金も取られるし、だから引くに引けない状況なんですよ。すいません。圧が強過ぎました。

 だから、契約をしたから全てそれは守んなきゃいけないっていうことにはならないんです、世の中。しかも、契約がどういう内容だったかっていうことをきちんと明らかにする必要、あると思いますね。だって、どんな経営指導なんですかっていったときに、物を売り込むだけの指導っていったら、指導じゃないですよね。本部の営業にしか過ぎないわけですよ。本来は、加盟店がどうやったら利益を残せるかっていう指導をするというふうに、だいたいみんな期待して、それだけ指導してくれるんだったらうれしいなと思って契約するわけだけど、そういう指導がなかったとしても、そういう指導をすべきだってことが契約書に書いてない。

 本来、認識してたことと違うことが現実に行われてるにもかかわらず、あるいは、見切り販売だって本当は契約書上できるって書いてあるのに、やらせない。できないもんと思い込まされてる人が多い。つまり、見切りをしたら損しますよ、見切りしたら損しますよって、ずっと、ずっと、つぶやくっていうか、言い続けて、見切りをしたら損なんだって思ってる方がたくさんいる中で、自分の契約内容自体が理解されてない方がいっぱいいます。

 皆さんもどこかで入手して読んでください。一読して分かりますか、これが。私も最初にこの契約書を見たときには、すぐには分かりませんでした。で、条文を読んでも、これが具体的にこの現場の中でどういう意味を持つのかということ自体、よく分からなかった。何年かやって実態を聞いて初めてこの条文の持つ意味が分かる。そういう契約をしたときに、まったく契約書っていうのを読まない一般の人たちが、どうしてそれを理解して契約することができるのか。

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最終更新:3/6(水) 17:54
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