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甘酒市場が活況 積極投資でユニーク商品も

3/7(木) 12:30配信

日本食糧新聞

甘酒市場を巡る動きが活発化している。シェアトップの森永製菓は百貨店やカフェとコラボレーションすることで販売を強化。味噌最大手のマルコメは供給力アップのため、新潟に専門工場を立ち上げた。世界初の透明な甘酒や、飲むシーンを提案した商品など、今春は各メーカーから新商品の発売も相次いだ。一時のブームを経て市民権を得た“飲む点滴”は、健康志向の高まりで今後も一定の成長が見込めそうだ。

甘酒市場が活況を呈している。マーケティングリサーチ会社のインテージによると、2018年の甘酒の市場規模は約197億円。驚異的な拡大を示した前年の反動で200億円をわずかに割り込んだが、今後も一定の成長が見込める“有望市場”だ。

特に人気なのは酒かすの入っていない米麹由来の甘酒。地場の小規模メーカーの新規参入も目立つ。小売店は店頭プロモーションに注力し、消費者の購買を喚起する。

こうした甘酒人気を背景に、大手メーカーも積極的な投資でマーケットの底上げを図る。

市場をけん引する森永製菓は近年、異業種とのコラボを加速。今年はシャノアールが運営するカフェ・ベローチェで「甘酒ラテ」などを期間限定で提供し、伊勢丹新宿店でも甘酒を使ったオリジナルスイーツを販売した。昨夏はファミリーレストランのジョナサンで夏季限定メニューを展開するなど、夏場の需要拡大にも積極的だ。

マルコメは新潟県魚沼市に世界最大級の米麹工場「魚沼醸造」を3月5日に開業する。味噌や甘酒の原料となる米麹や、自社ブランド「糀甘酒」の生産を行う。甘酒スイーツを味わえるカフェやライブラリー、シアタールームも併設し、発酵食品や魚沼に関する情報発信拠点としての機能も備える。

市場の拡大を背景に、ユニークな商品の発売も増えている。

ハナマルキが3月上旬に発売する「透きとおった甘酒」は、独自技術で甘酒を丁寧に搾った新商品。黄金色に輝く透明の液体で、甘酒特有の粒感やトロッとした舌触りが苦手な人でも飲みやすい。炭酸や豆乳、トマトジュースなど他の飲料と組み合わせた飲み方を提案する。5月には業務用を発売し、高級ホテルやバーに売り込む。

生活シーンに合わせたオーガニック甘酒を展開するのはひかり味噌。有機白米使用の「金曜日のあまざけ」と有機玄米を使った「土曜日のあまざけ」を発売し、「朝のむあまざけ」は後味を軽くしてリニューアルした。

創業100年を超える老舗のサクラみそ食品は、スティックゼリー状の「食べる甘酒」を販売する。持ち運びしやすいため、働く女性に向けてその利便性を訴求する。

甘酒市場はこの7年で約5倍に急拡大した。日本古来の健康飲料としての認知度が高まり、取扱店舗も大幅に増えた。料理など飲用以外への提案が実を結べば、今後市場はさらに拡大する見込みだ。

日本食糧新聞社

最終更新:3/7(木) 12:30
日本食糧新聞

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