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和牛受精卵持ち出し 男2人逮捕 大阪府警

3/9(土) 10:50配信

毎日新聞

 輸出が認められていない和牛の受精卵と精液が一時中国へ持ち出された事件で、大阪府警は9日、検査を受けずに受精卵などを持ち出したとして、大阪府藤井寺市の飲食店経営、前田裕介容疑者(51)ら2人を家畜伝染病予防法違反などの疑いで逮捕した。受精卵などは徳島県内の畜産農家が売却したものだったことが既に判明しており、府警は流出の詳しい経緯を調べる。

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 他に逮捕されたのは知人で大阪市住吉区の小倉利紀容疑者(64)。逮捕容疑は昨年7月、農林水産省動物検疫所の輸出検査を受けずに、和牛の受精卵などを大阪府内の港から中国・上海へフェリーで持ち出したとしている。

 同法は動物などを輸出する際に検査を義務付けており、違反すれば3年以下の懲役か100万円以下の罰金。輸出の詳しい条件は2国間で決めており、和牛の受精卵や精液は検査を受けても輸出できない。

 府警によると、受精卵などは液体窒素で凍結され、ストローと呼ばれる筒数百本分が金属製容器に詰められていた。小倉容疑者は中国で輸入を認められずに帰国。日本の検疫所に申告し、「知人に頼まれた。違法とは知らなかった」と説明していた。農水省が今年1月、府警に刑事告発した。

 一方、受精卵などは徳島県の畜産農家から流出。農家を営む70代男性によると、昨年2月、見知らぬ人物から「和牛の受精卵と精液を売ってほしい」と電話で頼まれ、同年6月に容器に詰めて売却した。男性は取材に対し、「中国に持って行くとは知らなかった」と話している。

 和牛は海外でも人気が高く、受精卵などの流出による国内の畜産業への影響が懸念されている。【宮川佐知子】

最終更新:3/9(土) 12:36
毎日新聞

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