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漫画でクロウサギ取り上げ 奄美ノネコ問題に切り込む 小学館ビッグコミックオリジナル

3/9(土) 12:32配信

南海日日新聞

 小学館の雑誌ビッグコミックオリジナルで連載中の漫画「しっぽの声」で、鹿児島県奄美群島が取り上げられている。山中で野生化し、アマミノクロウサギなどの希少生物を捕食するなどして問題となっている「ノネコ」に注目。獣医、猫愛好家、害獣ハンター、生態学者など、さまざまな人物の視点から奄美の生態系保全と動物愛護を取り巻く問題に切り込む。

 しっぽの声は、傷付いた動物たちの保護施設を運営する男性と獣医師の2人が主人公。これまでに悪質ブリーダーによる飼育崩壊、人の手で持ち込まれた外来生物の野生化などもテーマに挙げ、「生態系を破壊すれば人間も無関係ではいられない」というメッセージを発信している。

 アマミノクロウサギ編は2月20日発売のビッグコミックオリジナル(通巻1344号)掲載の第40話からスタート。奄美群島に属する架空の島・黒兎島を舞台に、害獣駆除のために導入された猫たちの子孫が「ノネコ」と呼ばれ、自治体の依頼を受けたハンターによって銃で駆除される―という「もしかしたら起こり得たかもしれない世界」を描く。

 現実の奄美・沖縄とは異なる状況や選択の描写について、原作者の夏緑さん(ペンネーム)は「架空の島を設定することで、複雑な問題を将来の可能性まで含めてシンプルに提示した」と説明。

 「固有種の天敵はノネコやノイヌ、マングース、自動車だけではない。その『敵』との遭遇が今後、閉塞した事態の突破口となる。主人公以外の人物にも注目して物語のゆくえを見守ってほしい」と語った。

 ビッグコミックオリジナルは毎月5・20日発売。定価370円。「しっぽの声」奄美編は同タイトルの単行本第6巻(発売日未定)への収録を予定している。

奄美の南海日日新聞

最終更新:3/9(土) 12:32
南海日日新聞

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