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「大学生に、ノートPCはいらない」刺激的な広告文と動画に込めた真意とは?

3/9(土) 18:01配信

FNN PRIME

「大学生」になることがゴールなら…

大学受験も終盤となり、春を感じる季節となった。
まもなく迎える卒業と入学のシーズンを前に、新大学生に向けてノートPCの必要性を問う日本マイクロソフトの広告が、ネット上で注目を集めている。

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「大学生に、ノートPCはいらない。」

白と黒のシンプルなデザインが文字を引き立たせる広告で、一際目を引くインパクトのあるキャッチコピー。
レポートや研究に取り組む大学生にとって、ノートPCは欠かせないのではないか、そして、Windows製品をはじめPCのソフトウェアを扱う会社がなんで?と驚くが、その下の文章を読むと、講義もバイト探しや旅行の計画も、「スマホがあれば、大学生活は乗り越えられる」と続く。

なるほど確かに、と納得してはいけない。その先には、「『大学生』になることが、ゴールの人たちにとっては」と、刺激的な言葉が傍点付きで強調されているのだ。

現役大学生の中には、皮肉に感じて反感を覚えた人もいるかもしれないが、さらに読み進めると、この広告に込められた本当のメッセージが明らかになる。

「大学の4年間は、自分を成長させる特別な時間」であるとして、「楽しいだけで過ぎていく4年間」を選ぶか、マイクロソフトのノートPC「Surfaceとともに世の中をあっと言わせる側にまわるのか」と問いかけ、「未来は、キミの手の中にある」と大学生を鼓舞する内容になっているのだ。

逆説的にPCの必要性を訴えたこの広告が2月28日に公開されると、ツイッターでは「うまい!」「読んでいったらいい言葉だった 」「パンチがあって素晴らしい」「思わず立ち止まってしまった。刺さる広告」と称賛の声が上がった。

現役大学生の映像ディレクターが動画を制作

そして、同時に公開された動画も話題になっている。

動画に登場するのは、「大学生活なんて、スマホがあれば大体上手くいく」と考える大学生たち。
朝起きられずに講義の代返をメッセージアプリでお願いする「惰眠の王様」、スケジュールアプリを見ると、時間割よりもシフトが埋まっている「バイトホリック」、イベント情報を収集して旅行や打ち上げなどを企画する「遊びプロデューサー」、スマホを使った両手のフリック入力でレポートを作成するなど、あらゆる場面でスマホを片手に大学生活を楽しむ“大学生あるある”が描かれ、「スマホがあれば大体上手くいくから、大学生にノートPCはいらない」と主張。

しかし、後半になると雰囲気ががらりと変わる。

日常のさまざまなタスクをスマホで器用にこなしていく大学生たちを描いた前半が逆再生されて、動画の冒頭「実録!僕らのキャンパスライフ」というタイトルバックに戻ると、画面が遠ざかっていき、この動画をSurfaceで編集したのが、武蔵野美術大学の現役大学生で、企業のPR動画など映像ディレクターとして活躍する清水良広さんだったことが明かされる。

清水さんは、「本当にノート PC はいらないのだろうか?僕らはその先の何かになりたくて大学に入ったはずだ」とメッセージを投げかけ、「その先は、君の手のひらの中から創っていける。解き放て、想像力」とエールを送り、動画の本当のメッセージとしている。

どちらも全部を見れば伝えたいメッセージはわかるが、企業広告などがちょっとした表現で炎上する昨今、このような攻めた内容の広告はどのようにして作られたのか?
日本マイクロソフトの制作関係者に聞いた。

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最終更新:3/9(土) 18:01
FNN PRIME

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