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スーパーの刺身用包材を弁当容器に活用して見栄えアップ

3/10(日) 12:02配信

日本食糧新聞

依然好調が続く中食市場において、最も元気がよいのがスーパーにおけるインストア調理の弁当だ。「作りたて」と「お値打ち価格」の両立により、いまやランチ目的の来店も普通。当然、包材や見栄えも著しく進化している。そして昨今、「刺身用包材」を活用した弁当の盛り付けが注目を集めている。弁当を彩る包材活用事例の最先端を紹介する。

有名スーパーOBタッグでインストア調理の商域拡大に注力

刺身用包材を弁当に活用しているのは、弁当店「旬彩道場」(東京都大田区内2店舗)の主力商品である「まごころ弁当」。手焼きのだし巻き玉子をメインに、手作り料理とホカホカご飯を盛り合わせた、レンジ不要のインストア調理弁当だ。

刺身用包材を弁当に採用した理由は、盛り付けにおいて(1)奥行きが底上げされ迫力が出る(2)仕切りがないのでレイアウト自在(3)蓋に高さがあり立体感を演出できる、など。

本品の場合、手前に並べた料理の存在感と、奥行きに配置したご飯の質感が際立ち、それらが蓋に押されることなく、盛り付けの躍動感があふれる。ご飯と料理の位置が見事に逆転・調和した格好だ。

同店は、デリカ事業の手本とされるスーパー2社で活躍した2人がタッグで開業したもの。2015年8月に「文化堂ウィラ大井店」にテナント出店。2018年8月に路面立地に単独出店。文化堂店は年商約1億円、大森店は日販7~8万円に達する。

デリカ事業は、曜日や時間帯により厨房の稼働率にムラがある。生産量を一定に保つには、最大稼働の7~8割の人員の確保が必要であり、平日は生産能力に潜在的な余裕がある。また、客待ちの店頭販売だけでは、攻めの商売ができない。

賞味期限などを考慮し、合理性を追求すれば、コンビニ弁当のような冷却後の作り置きになり、商品の魅力が半減する。おいしい弁当で繁盛を実現するには、手作りと作りたての利点を守ることが重要。加えて新しい販売チャネルを創出しなくてはならない。

同店は、これらの課題を克服して、インストア調理による弁当販売の商域を拡大するのが狙いだ。店頭販売と外商(宅配/卸売)を両立させた新事業モデルの構築に挑戦している。

●店舗情報
「旬菜道場 大森店」 
経営=星良雄
店舗所在地=東京都大田区大森北1-26-6
開業=2017年8月(大森店)
営業時間=7時~19時、土・日・祝10時~17時。無休(年末年始休)
坪数=約26坪(厨房21坪)
平均客単価=500~1000円
1日平均売上げ=7~8万円

日本食糧新聞社

最終更新:3/10(日) 12:02
日本食糧新聞

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