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「カメラマンたちの思い形に」東日本大震災から8年、テレビ朝日が被災地の“定点観測映像“をマッピング

3/10(日) 9:02配信

AbemaTIMES

 東日本大震災の記憶を風化させないための取り組みの一環として、テレビ朝日が特設サイト「●REC from 311~復興の現在地」を公開している。

【動画】石巻市で撮影された「定点映像」

 このサイトはGoogle社の「ニュース イニシアティブ」のサポートの下、映像取材部のカメラマンたちが100か所以上の風景を同じ場所・同じアングルで撮影し続けた「定点映像」や、復興をテーマにしたテレビ朝日系列各局のドキュメンタリー番組など、8年分の動画をグーグルマップ上から視聴できるようにする試みだ。

 「テレビ朝日としても初めてに近い」という今回の取り組みについて、中心となって推進してきた報道局クロスメディアセンターの西村大樹氏に話を聞いた。

■カメラマンたちの思いを伝えたい

ーー取材してきた映像や番組をテレビ局がこうした形で見せるというのは珍しいですね。

西村:大きな選挙の際に、各地で撮影された映像を特設サイトにアップするといったことはありましたが、一つのニュースの企画としてこのような見せ方をするのは初めてだと思います。

――どのようなきっかけでサイトを作ろうと考えたんですか?

西村:社会が日々めまぐるしく動いていますし、3日前のニュースがなんだったかさえ忘れてしまうような中で、少し留まって見ることができるページを作ってみたいということを考えていました。

加えて、僕はもともとカメラマンなので、実はオンエアに乗る映像というのはごく一部で、その裏側にはものすごい量の映像素材があるんだよ、というのを知ってほしいという思いがありました。

東日本大震災の時にはデスクになっていたので、自分が直接撮影したわけではないのですが、“この大災害は後世に残していかないといけない記録だよね“という意識の下、現場のカメラマンたちは今も被災地を回って映像を取り続けています。

今回、サイトの中心に据えた「定点観測」の映像も、最初は有志で始まったものです。出張に行くたびに“あれ撮りに行こうぜ“と、毎回寸分違わぬ場所で撮り続けているんですよ。

ーー同じ位置に置いて、ずっと回しているカメラでは無いのですか?

西村:そうなんです。テレビのカメラマンって、放送に出すことが第一ですから、なかなか余裕はありません。だから意志の力ですね。ちょっとやそっとじゃ真似できません(笑)。

ただ、やはり番組の中では少し使われるだけだったり、一番古いものと新しいものを比較するだけだったりするんですよね。あるいは、ほとんど変わっていない場所というのは、ある意味で”テレビ的”ではないので、なかなか使いにくい。その”変わっていない”ということも含め、撮影したありのままを全て見せたい、という思い、を現在の部署に異動してからも持ち続けていました。

その後、映像を素材として地図上にマッピングし、空間軸で見てもらうというアイデアを考えました。実は震災5年目くらいから考えてはいたんですけれど、なかなか具体化できずにいたんですけど。

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最終更新:3/10(日) 9:02
AbemaTIMES

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