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見たことない恐竜どう描く? まず始めることは…復元画家に聞いてみた 研究結果で姿が変わった人気恐竜も

3/21(木) 7:00配信

withnews

 恐竜の展示会にいくと、何千万年も前に絶滅したはずの恐竜たちをまるで見てきたかのように描いたポスターを見かけます。恐竜はどうやって描くのでしょうか。数々の恐竜の復元画を手がけてきたイラストレーターに聞きました。(朝日新聞記者・杉本崇)

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「復元画は、ファンタジーではありません」

 話を伺ったのは、東京工科大の伊藤丙雄教授。強面ですが、物腰軟らかな先生です。これまで恐竜展や小学館の図鑑NEOで描いてきました。

--恐竜を実際に見たことはないですよね?どうやって描いているんですか?

 恐竜の復元画は、ファンタジーではありません、科学的根拠に基づいています。恐竜が生きていた周りの環境も含めて、化石から分かっているものしか描けません。私たちは、研究者が描くイメージを代弁しているんです。国立科学博物館名誉研究員である冨田幸光先生は「研究者は描けなくても、描かれたモノが正しいかどうかは分かる」と話しています。

ドラゴンにも応用?恐竜の描き方とは

 ――「ドラゴン&クリーチャーのファンタジー表現にも応用できる」といううたい文句の『恐竜の描き方』(誠文堂新光社)という本も出されています。恐竜を描く手順を教えてください
 
 誰も見たことのない恐竜の復元には、まずたくさんの資料を集めるところから始めます。見つかっている化石も断片的だったり、圧力がかかってぺしゃんこになっていたりします。そこから、立体的なイメージを作りだす必要があります。動物園でスケッチした動物も参考にします。粘土で3次元モデルを作りながら、鉛筆で下絵を描いていきます。

 --着色の方法は?

 一般的でないのですが、輪郭の内側を暗い色でベタ塗りしてしまいます。そこから明るい色とどんどん重ねていきます。暗闇にいた恐竜に光があたり、徐々にその輪郭がはっきりしていく……とイメージしながら、描いているのです。

 --これまでの作品で手応えを感じた恐竜は?

 恐竜を描き続けてきて、絵の具が、ただの絵の具でなくなる瞬間というのがあります。たとえば、大恐竜展のポスターに採用されたマプサウルス。
ほほの部分のウロコがまさにそうでした。このウロコ感が手応えを感じた一つですね。

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最終更新:3/21(木) 7:00
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