ここから本文です

競歩男子50キロ、22年以降廃止へ 国際陸連が決定

3/12(火) 19:08配信

毎日新聞

 国際陸上競技連盟は11日、ドーハで理事会を開き、2022年から競歩の男子50キロを実施しないことを決めた。この種目は最近の主要国際大会で日本勢がメダルを獲得してきた得意種目だが、五輪で実施されるのは来年の東京五輪が最後となる。従来の五輪種目は男子50キロと男女20キロで、22年以降は10キロ、20キロ、30キロ、35キロのうち男女各2種目で争う。

 男子50キロ競歩は4時間近くかかり、若者の関心が低いこともあり、国際オリンピック委員会(IOC)は東京五輪からの除外も一時検討していた。

 IOCは14年に中長期改革「アジェンダ2020」を採択し、男女平等の推進や若者重視の姿勢を打ち出した。さらに、巨額の放映権料収入を視野にテレビ映えを意識し、試合時間の短縮を求める傾向が強かった。

 こうした背景もあり、国際陸連は距離短縮と男女同数種目の実施を決めた。国際陸連関係者は「IOCからの依頼の中で種目の変更に至った」と明かす。

 男子50キロ競歩は16年リオデジャネイロ五輪で荒井広宙(埼玉陸協)が銅、17年世界選手権で荒井が銀、小林快(東京陸協)が銅と日本勢がメダルを獲得した有望種目。日本陸連の今村文男・五輪強化コーチは「(50キロの消滅は)寂しい」としつつ、「社会の情勢をふまえて適正な距離に変更されるのは仕方ない」と指摘する。

 一方、ここ数年はトラックの1万メートル競歩で日本記録更新が相次ぐなど国内選手の高速化も進んでおり、今村コーチは「ある程度、強化システムはできている」と距離短縮にも自信を見せている。【新井隆一】

最終更新:3/12(火) 20:08
毎日新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事