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【ABC特集】つらない天井に、人を運べる看板… 「災害から命を守りたい」 東日本大震災後に職人たちが生み出した防災用品が各地で活躍

3/12(火) 11:30配信

ABCテレビ

食品商談会で「天井」を売り込み

 今年2月、全国スーパーマーケット協会が開いた国内最大級の食品商談会。試食コーナーがずらりと立ち並ぶ会場に、牛垣さんの姿がありました。会場を訪れたスーパーの関係者らに「膜天井」をアピールします。

「天井が落ちて来たら危ないじゃないですか。とにかく布しかない天井を作ろうというので開発したものです」
「復旧が早いということは食品関係は特に大事なのかなと思いましてね」

牛垣社長は、スーパーに「膜天井」を導入すれば、大きな地震が起きた場合でも買い物客の安全を確保できる上、すぐに復旧できると訴えます。

「北海道なんですけど、こないだ地震があったので危機管理の部分ではニーズがあるのかなと思います」(商談会の参加者)

牛垣さんは、一人でも多くの人が助かるようにまずは「膜天井」の存在を知ってほしいと話します。

「東日本大震災を受けて、こういう天井があったらいいなと考えました。だから、考えた自分がそれを作り上げて、そしてそれを広めていくというのは私の仕事だと思います。使命と
いうか」(牛垣社長)

「命を救う看板」

 大阪府堺市にも、東日本大震災を機に防災用品を開発した人がいます。看板製造会社「常磐精工」を経営する、喜井充(きい・みつる)さん(59)です。

「これがサポートサインです。普段はこういうふうに看板として使っていただいて、パネルを外すと車いすになる、という商品です」(常磐精工・喜井 充社長)

さらに。

「こちらは看板がストレッチャーになるタイプのものです。実際に作ってみます」(ABCテレビ・佐藤記者)

わずか1分ほどで完成。体重97キロの従業員の男性に乗ってもらうと…

「女性の力でもすいすい動かせます。100キロ近い男性を運んでいるようには思えないです」(ABCテレビ・佐藤記者)

喜井さんは、東日本大震災が起きた当時、「がんばろう日本」と書いた看板を作り、売り上げを被災地に送っていました。

「次に、もともとの看板にできること、っていうテーマでいろいろ考えてて。当たり前のごとく、目立つところ、人の眼の前にあるんで、これが車椅子とかストレッチャーになったらいいんではないんかなと」(喜井社長)

「人の命を救う看板を作りたい」。しかし、通常のものでは強度が足りず、人を乗せることはできません。

「夜中目がさめて漫画書いてみたり。瞬間につぶれるとか、今回はいけたか、と思ってくるくるくるとやったらバシャっとか(笑)」(喜井社長)

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最終更新:3/12(火) 11:30
ABCテレビ

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