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佐々木俊尚氏、乙武洋匡氏ら「原発賛成・反対だけの議論はやめよう」福島第一原発事故から8年、感情論によらない対話を

3/12(火) 22:02配信

AbemaTIMES

 現在、再稼働している原発は9基ある。許可済みは6基、審査中は12基となっている。電力量の比率の推移を見てみると、2010年には全体の25%を占めていた原子力は事故以降少なくなっており、2014年には0%となったが、需要を賄うことができたとされている。

 澤田氏はエネルギーミックスの問題について「“その他“には再生可能エネルギーも含まれているが、なかなか伸びておらず、原発が止まった、あるいは廃止された分はほとんど火力に行っている。ただ、火力にはコストの問題や、地球温暖化に直結する二酸化炭素の問題もある。そこで原発をもう少し動かしていこうとしている。風力と太陽光は天候に左右されてしまい、不安定で変動する電力源だ。そこをどう補うかと考えると、現実的には火力しかないし、待機状態にある火力発電所を十分に持っていかないといけないというジレンマがある。それは他国の場合も同じだし、コストと技術の面で、まだ大量の蓄電池にもすぐに実現は難しい。政府のエネルギー基本計画では2030年に再生可能エネルギーを20%以上に引き上げるという目標を出しているし、どんどん伸ばしていけばいいと思うが、そこまでには原発で補える部分が出てくるのではないかと思うし、そういうエネルギーミックスの考え方も出てくる。いろいろなデータを並べ、科学的視点でロジカルに考え対話をし、冷静な判断力を持っていくことが必要だと思う。感情論に陥らないことが重要ではないか」と説明する。

 作家の乙武洋匡氏は「日本は地形や面積の問題から、風力・水力、太陽光について他国ほどの成功は望めないのではないかという話もあるし、地熱についても日本の売りの一つである温泉に影響が出るという話もある。そうすると、どこまで再生可能エネルギーが伸ばせるのか、そして無駄に終わってしまうかもしれない開発のための予算をどれくらいの規模で投じることができるのか。この辺の合意をどうするかだ」と指摘する。

 「どうしてもあれだけの事故を経験した国民だから、原発はなしだ、というふうに傾いていきがちだと思う。ただ、3.11から8年も経つのだから、そろそろ原発が是か否かという問いの立て方は止めようと思う。我々はこれぐらいエネルギーを使う、それをどうやって賄っていくのか、安定供給、経済性、CO2排出にともなる環境問題、そして安全面と、それぞれのメリット・デメリットを勘案しながら、どの組み合わせがベストなのかということを考えるようにすべきだ。“原発がなくなったらこういうデメリットも生じるよ。でも、使った場合にはこういうメリットもあるよ“、逆に“再生可能エネルギーには、こういうメリットとデメリットがあるよ“と、それぞれを見てトータルで考える議論に行かなければいけない」。

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最終更新:3/12(火) 22:02
AbemaTIMES

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