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「サザエさんじゃんけん」に27年戦いを挑み続ける男 すさまじい勝率と情熱「一生、続けます」

3/17(日) 7:00配信

withnews

 1969年10月5日に放送が始まり、49年以上続く国民的アニメ「サザエさん」。そして定番なのが、次回予告の後にある「じゃんけん」のコーナーです。「じゃんけんぽん!」のかけ声とともに、サザエさんが出す「グー・チョキ・パー」のパネルに応戦したことがある人は多いのではないでしょうか。実は、1991年にこのコーナーが始まってから27年間、サザエさんの出す手を分析し続ける男性がいます。一体、どうしてなのでしょうか。(朝日新聞デジタル編集部・野口みな子)

【写真はこちら】27年「サザエさんじゃんけん」に挑む高木さんの素顔 「ぽん!」その瞬間はまさかの…

売り物は「研究報告」

 その男性に出会ったのは、2月中旬に行われたイベント「マニアフェスタ」(別視点運営)。鮮やかなブースが並ぶなか、とりわけ簡素なそのブースに目が行きました。それが「サザエさんじゃんけん研究所」の「所長」という高木啓之さん(51歳)との出会いでした。

 イベント自体はさまざまなメディアが集まっており、テレビクルーたちが数人で出展団体を取り囲むなか、単身で取材していた私はおどおどしながら会場を回っていました。高木さんのブースは正直、他のブースとはまた異なる「沈黙」の空気をまとっていたため、やや近寄りがたく、5回程度は素通りしました。

 勇気をふりしぼって話しかけてみると、販売していたのは、これまでの「じゃんけん」データを蓄積し、まとめた「研究報告」。聞くと27年かけた研究成果をたったの200円で売っているといいます。

 中身を読むと、これまでの1,371回分の戦績や出る手の傾向分析、特定の条件下で起こるパターンなど、事細かにまとめられていました。しかも、2018年の勝率は80.5%(引き分けを除く)。「ちょっと強い」なんてもんじゃない、すさまじい高さです。

 この人は一体何者なのだろうか、「サザエさん」のなにがこの人を突き動かしているのか、もっと詳しく話を聞きたくなりました。後日、改めて「一緒にサザエさんを見てください」と取材を申し込みました。すると間もなく、快諾の返信が。とある日曜日、弊社で取材をすることになりました。

ーー今日はよろしくお願いします。

 「よろしくお願いします」

 やっぱり、寡黙な感じはするけど、弊社まで来てくれるくらいだから、きっと優しい方のはず……。全然関係ないですけど、「これが入館証です」と手渡したら、「ゲストカードですね」とちょっとかっこよく言い直されて、「次からは『ゲストカード』って言おう」と心に決めました。

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最終更新:3/17(日) 9:37
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